星野監督「こんな思い出はいらん」…退任セレモニー台風で順延に

[ 2014年10月7日 05:30 ]

仙台に到着した楽天・星野監督

 台風18号接近による悪天候で、楽天の今季最終戦となるオリックス戦(コボスタ宮城)が中止となり、7日に順延された。

 午前6時25分。星野監督が札幌市内の宿舎から新千歳空港に向かうハイヤーに乗り込んだ直後、「チーム便が欠航」との一報が入った。移動できなければ試合はできない。さすがの闘将も「シーズンの最終戦が流れたのは初めてじゃないか。出発する直前やぞ。落ち着かん。はよ、終わりたいよ」と苦笑いだ。

 7日の最終戦は星野監督にとって監督生活のラストゲーム。チームも、負ければ10年以来4年ぶりに最下位となる正念場だ。指揮官は台風の影響がなくなった午後6時50分発の便で仙台に移動したが、選手や球団スタッフの大半は座席を確保できずに札幌に延泊。仙台に滞在中のオリックスとは対照的に、ホームの楽天が移動試合を強いられる。銀次は「体調を整えて星野監督のためにも最後は勝ちたいです」と悲壮な決意を語った。

 星野監督は「こんな思い出はいらん。でも仕方ない。移動するすべがなかったんやから」と気持ちを切り替えた。ドタバタ劇の末に「退任セレモニー」も1日順延。仕切り直しの最終戦を白星で飾り、星野監督は仙台のファンに別れを告げる。

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