マエケン、本拠CSパ~ 6回同点ボーク「重圧はあった」

[ 2014年10月7日 05:30 ]

<広・巨>8回2死一、二塁、アンダーソンに2点適時二塁打を打たれ天を仰ぐ前田健。左は一走・大田

セ・リーグ 広島1-4巨人

(10月6日 マツダ)
 ゲームセットの瞬間、球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)本拠地開催が夢と消えた。エースの役割を果たせなかった広島・前田健は、ぼうぜん自失の表情でベンチから動けなかった。

 「これだけの声援をもらったのに、ファンの期待に応えられなかった。きょうは本当に悔しい」

 平日にもかかわらず3万人超を集めたスタンドから悲鳴が上がったのは1―1の8回。2死無走者から四球が絡んで一、二塁、前田健の117球目だった。アンダーソンへの初球のチェンジアップを右翼へ痛烈にはじき返され、2者の生還を許した。2回に先取点をもらったが、6回2死三塁でアンダーソンを追い込みながら4球目を投じる前にボークを犯し、痛恨の同点。「重圧はあった」と振り返った。

 後半戦は12試合で2勝5敗と低迷し、23年ぶりのリーグ優勝を逃す大きな要因となった。19年ぶりの2位を懸けたこの夜も、期待を裏切る形になった。これで今季の巨人戦は7試合に登板して1勝4敗、防御率3・12。CSに向けても不安を残した。

 今季レギュラーシーズン最終戦で3位転落。野村監督はファンへのあいさつで「申し訳ありませんでした」と謝罪した。ただ、悔やんでいる暇はない。息つく間もなく始まるCSへ、前田健は「引きずらないように(気持ちを)整理して臨みたい。満員のマツダスタジアムでもう1回やりたい」と、復肩を誓った。

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