満弾で決めた!山田、日本人右打者最多192安打 64年ぶり藤村超え

[ 2014年10月7日 05:30 ]

<ヤ・D>6回2死、右打者シーズン最多191安打に並び一塁ベース上で記念ボールと花束を手にする山田

セ・リーグ ヤクルト7-6DeNA

(10月6日 神宮)
 ヤクルトの山田哲人内野手(22)が6日、DeNA戦で4安打を放ってシーズン192安打とし、1950年に藤村富美男(阪神)がマークした191安打の日本選手の右打者の最多記録を64年ぶりに塗り替えた。8回に劇的な逆転満塁弾で飾り、初タイトルとなる最多安打も確実にした。チームは2年連続最下位に沈んだが、プロ4年目の若武者が強烈な輝きを放ち、7日の最終戦(対DeNA)で自らの記録を更新する。

 完璧に捉えた打球が左中間席へと消えた。お祭り騒ぎのヤクルトベンチ。山田ははにかみながらダイヤモンドを一周した。2点を追う8回に放った逆転満塁アーチはこの日4安打目。日本人の右打者最多となる192安打目をド派手に決めた。

 「本当にうれしい。自分で言うのも何なんですけど、今年の成績は想像がつかなかった。ビックリしています」。自分でも驚くほどの飛躍を遂げた22歳は、ミスタータイガースと呼ばれた藤村富美男を一気に抜き去った。さらに、広島・菊池がこの日2安打で188安打で終了。初のタイトルを確実にし「最多安打を獲りたかったので良かった」と安どした。

 逆転満塁弾は3ボールから強振した。チームの順位が確定した後は同カウントからも「待て」のサインは出ず、打つことが許可された。進塁打が必要な場面でも、そのサインが出ることはない。チーム全体で記録達成を後押しされただけに「自由に打たせてもらってありがたい」と感謝の思いをバットに込めた。

 今季のブレークを支えたのが、杉村打撃コーチと昨秋から取り組む早出のティー打撃だった。左右にバットをX字に振り下ろしてからワンバウンドの球、バランスボールに座って打つなど計11種類。毎日試合で崩された打撃フォームを元に戻すことが狙いだ。打率・324で今季追い込まれたカウントでも・290と高い。・338でリーグトップの阪神マートンは追い込まれると・241まで下がる。山田の粘り強さを物語る数字だ。

 開幕前には「180安打、20本塁打」という目標を立てたが、実はもっと細かく「1週間で7、8安打」と定めた。1週間をベースにすれば、より現実的に捉えやすくなる。目の前の目標をクリアすることで192安打、29本塁打に達した。9月は疲れや重圧、相手投手の配球も厳しくなって調子を落とした。「飛ばないボールになったんかなあ」と漏らしたこともあったが、自らの力で苦境を打破し、杉村コーチも「ヤクルトの宝と言ってきたが、日本の宝になれる」と目を細めた。

 7日は今季最終戦。「最後まで気を抜かずに1本でも安打を打てるように頑張ります」。200安打に少しでも近づいてみせる。

 ▼DeNA・山口(8回に山田に逆転満塁弾を浴び)カウントを取りにいった分、甘く入ってしまった。

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