唐川 中継ぎ経験できっかけつかんだ 伊東監督も称賛「言うことなし」

[ 2014年8月24日 21:11 ]

<ロ・ソ>お立ち台で唐川の右手を上げる岡田(左)

パ・リーグ ロッテ3―0ソフトバンク

(8月24日 QVCマリン)
 今季ここまで1勝8敗と結果を出せなかったロッテの唐川が、7回6安打無失点で7月1日以来の2勝目。試合後のお立ち台では「僕自身、特に良かったところはない」と謙虚な言葉を繰り返したが、復活を感じさせる117球だった。

 3回まで毎回得点圏に走者を背負う苦しい投球。それでも「味方が我慢して声掛けて守ってくれたんで、何とかその気持ちに応えようと思って投げました」と無失点でしのぐと、3回には味方が2点を援護。6回に初めて3人で抑えると、7回には先頭の鶴岡に安打を許したが明石を二ゴロ、この日2安打を打たれていた中村を遊ゴロ併殺打に打ち取って救援陣にバトンを渡した。

 今季は開幕から5連敗を喫するなど不振で、5月には2軍落ち。7月1日に1軍に復帰して今季初勝利を挙げたが、その後は6試合勝利がなかった。それでも20日のオリックス戦に2番手で登板し、2回5K無失点でプロ初のホールドを記録。「少しきっかけをつかんだ」と伊東監督の期待を受けて、中3日でマウンドに上った。

 「監督もコーチも試行錯誤しながらきっかけを与えてくれた。中継ぎを経験して、中継ぎピッチャーの大変さも知れた。みんなの思いに応えるという気持ちが、今日結果として出たので良かったんじゃないかと思います」。

 「ボールに切れもあったし、1球1球丁寧に投げていた。本当に言うことがない」と期待に応えた右腕に最高の賛辞を送った伊東監督。唐川は「これから頑張ってもツケは返せる訳ではないと思うんですけど」としながら、「やるしかないと思ってるんで、その思いだけで頑張ります」と逆転でのCS進出を目指し、ファンの前で力強く決意を口にした。

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2014年8月24日のニュース