京大・田中 阪神2軍に6失点も高評価 6球団が視察

[ 2014年8月24日 08:01 ]

<阪神2軍・京大>帽子を飛ばして力投する京大・田中

 関西学生野球連盟に所属する京大と阪神2軍との交流試合が23日、鳴尾浜球場で行われ、京大はプロ注目の右腕・田中英祐投手(4年)が先発した。

 中村勝広GMら5人で視察した阪神など6球団のスカウト陣が見守る中、7回を投げて7安打6失点ながら、最速148キロを計測した速球に加え、修正能力の光るクレバーな投球を見せた。

 直球中心だった2回までに連打で5点を失ったが、4回以降は変化球中心に投球を組み立て、決め球となったフォークを武器に5三振を奪って無安打。中村GMが「148キロはなかなか出ない。変化球も多彩」と評価すれば、阪神・平田2軍監督は「頭いいね~。二回り目から配球を変えていたね」と舌を巻いた。

 8台のテレビカメラに囲まれた試合後の取材でも、落ち着いたハキハキとした受け答えはプロ顔負けだ。「課題も見つかったし、自信にもなりました。甘い球を見逃してくれなかった」。30日からは同連盟の秋季リーグ戦に臨む。進路については「リーグ戦(の終盤)に影響のないように。9月中には決めたい」と語った。

 ◆田中 英祐(たなか・えいすけ)1992年(平4)4月2日生まれ、兵庫県高砂市出身の22歳。白陵高では1年秋からエースも2年夏の県大会3回戦が最高。京大では1年春から登板し、3年秋にベストナイン。リーグ戦通算7勝26敗。今年6月、大学日本代表候補に選出された。1メートル80、75キロ。右投げ右打ち。

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