大阪桐蔭、2年ぶり頂点王手!西谷監督、初回5失点で「火がついた」

[ 2014年8月24日 16:56 ]

<大阪桐蔭・敦賀気比>1回裏1死二、三塁、森は右翼線二塁打

第96回全国高校野球選手権大会準決勝 大阪桐蔭15―9敦賀気比

(8月24日 甲子園)
 大阪桐蔭(大阪)が壮絶な打ち合いを制して敦賀気比(福井)を15―9で下し、藤浪(現阪神)、森(現西武)らを擁して春夏連覇を果たした2012年以来2年ぶりとなる決勝戦に駒を進めた。

 初回に満塁弾などで一挙5点を失う超劣勢からスタート。だが、長い守備を終えて戻って来るナインに「何を話そうか」と考えていた西谷監督の耳に飛び込んで来たのは、「いける、いける!」という選手たちのポジティブな言葉だった。

 「皆、変に落ち着いていて…。今大会、うちの打線はあまり思い切りの良さがなかったが、5点取られたことで目覚めたというか、バットマンの心に火がついたんじゃないかなと」。そして、5点を追う最初の攻撃で1番・中村がいきなり先頭打者本塁打。「あれでいける、となった。最初から9イニングで考えていて、気比さんはこの大会でずっと打撃が良かったので完封はない、いくら打たれても粘り強くやろう、と。粘り強くやれたことが勝因だと思います」と5点差をひっくり返し、3本塁打を含む12安打で15得点を奪っての逆転勝利を振り返った。

 2回に5―5の同点に追いつく中越え2ランを放った峯本は「投手を楽にしたいという気持ちがあったので、あの場面で打てて良かった。最初の5失点は気にせず、自分たちの野球をしようと言っていた結果がこういう結果になったと思う」と胸を張る。

 2年ぶりの決勝戦という舞台に、西谷監督が「日本一と毎日、毎日子どもたちと話をして夢見て来たので、日本一に挑戦できる喜びを心に持って全部員、アルプスも含めて総決算を出し切りたい」と言えば、峯本も「何とか全国優勝をして先輩たちにいい報告ができるように頑張りたい」とキッパリ。2年ぶり頂点まであと1勝。強打線対決を制して決勝進出を果たした大阪桐蔭が、今度は準決勝で日本文理(新潟)を5安打完封した三重(三重)の左腕エース今井に襲いかかる。

 

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