則本 最速154キロ11勝!先発戻って17イニング連続無失点

[ 2014年8月24日 05:30 ]

<オ・楽>楽天・則本は8回を3安打無失点に抑え、11勝目を挙げる

パ・リーグ 楽天2-0オリックス

(8月23日 京セラD)
 明らかに目の色が変わった。2―0の7回だ。楽天・則本が先頭のT―岡田に投じた4球目の直球は自己最速の154キロをマーク。最後はフルカウントから高めのフォークで見逃し三振に打ち取った。

 「7回は一人でもランナーを出すと、8回にクリーンアップに回る。全力で抑えにいきました」

 8回も2死一塁で糸井を空振り三振。9回を抑えれば、89年の巨人・斎藤雅樹(現投手コーチ)以来、25年ぶりのシーズン7完封となったが、125球の球数を考慮されての降板となった。150キロ台の直球を連発し、許した安打は3本。完封については「体力はなかった。疲れました」と苦笑いしたが「ある程度、思い通りの投球ができました」と胸を張った。

 今季は6月下旬までに9勝も、そこから2桁勝利に5度も足踏みして今月上旬に中継ぎに配置転換された。それでも「2軍落ちも覚悟していたので自分のやれることをやろうと思った」と、星野監督の親心を意気に感じ、前回15日のロッテ戦(コボスタ宮城)では「準完全」となる1安打完封。2度の救援登板を経て先発に戻ってからはこれで17イニング連続無失点だ。

 チームが最下位に低迷する中でリーグトップの12勝を挙げている西との直接対決に勝っての11勝目。昨季の新人王に続く、最多勝のタイトルも視界に入れた。連敗を3で止めた則本について、星野監督も「粘って、よく投げた」と高く評した。

 「タイトルが狙えるなら狙うべきだとは思うけど、一番はチームが勝つこと」と則本。CS進出は絶望的な状況だが、最後までエースとしての使命を全うする。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(則本について)制球は甘かったけど、直球に力があった。変化球もそれなりに投げていた。

 ▼楽天・ジョーンズ(4回無死一、二塁から左中間に2点二塁打)西投手はいい投球をしていたが、あそこは甘い球が来た。

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