沖縄尚学、見せた精神的の強さ 春の雪辱も「目指すものはまだある」

[ 2013年8月11日 14:24 ]

<沖縄尚学・福知山成美>8回2死一、二塁、沖縄尚学・平良が中前に適時打を放つ

第95回全国高校野球選手権大会1回戦 沖縄尚学8―7福知山成美

(8月11日 甲子園)
 沖縄尚学が2度の劣勢を跳ね返して初戦を突破し、開幕戦で大敗した今春センバツのリベンジ。自身初の夏の甲子園白星を手にした比嘉監督は「何点あっても足りない」とシーソーゲームを振り返った。

 5―5の7回、中前打の赤嶺を6番・平良が左中間への適時二塁打で還して勝ち越し、8回には2死一、三塁から赤嶺、平良の連打で貴重な追加点を挙げた。「前がつないでくれたので、後ろにつなぐ気持ちで打った」と勝ち越し打を振り返った平良。センバツでは守備の乱れから失点して初戦敗退を喫しただけに、9回のピンチでは「最後まで気を抜かずに守った」という。

 流れを呼び込んだのは2年生右腕・山城の好投だった。宇良、比嘉の2枚看板の3年生の後を受けて同点の7回から登板。右前打と2四死球で1死満塁としたが、2者連続で空振り三振を奪ってピンチ脱出。9回にはクリーンナップに3連打を浴びて1点差に迫られたが、最後は相手エース仲村渠を外角いっぱいに決まる完璧な直球で見逃し三振に斬り。比嘉監督は「(9回に)2点取られた後、どうなるかと思った。精神的にたくましくなった」と背番号12を称えた。

 初回に3失策と精神的なもろさを露呈した春を振り返り、「少しは粘り強くなったチームを見せられた」と指揮官。殊勲の平良は「1勝できたのはうれしいけど、目指しているものはまだあるので」と力強く語り、初の“夏2勝”を見据えた。

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2013年8月11日のニュース