オリックス 比嘉&佐藤達が計4回完全斬り 特別な一戦制した

[ 2013年8月11日 06:00 ]

<オ・西>比嘉は5回から登板し2イニングを無安打無失点に抑え3勝目

パ・リーグ オリックス8―3西武

(8月10日 京セラD)
 オリックスのリリーフ陣にとっては特別な一戦だった。試合前、球団前身・阪急の抑え投手で今年4月27日に死去したアニマル・レスリー氏の長男、ルーク健太郎君(16)が特別始球式を行った。

 「(父との思い出は)07年にメジャー球宴に連れて行ってもらったことかな」。高校で野球をしており、将来の夢は大リーガーだ。父がつけた背番号50のユニホームで投じた1球が、チームに気迫と勝利を呼び込んだ。

 比嘉が5回から、佐藤達が7回から、ともに2回を完全斬り。86、87年に日本で通算24セーブを挙げた「野獣」の魂を継承した。点を取っては追いつかれる嫌なムードを断ち切ったのが、比嘉のスクランブル救援だった。先発・前田の勝ち投手の権利をはく奪する継投が緊張感を生み出した。「一人一人を確実に、と思って投げた。それに、いつも以上に気合も入っていた」。試合前のグラウンド集合時間に約15分遅刻。名誉挽回のマウンドでもあった。

 「空気を読んで2イニング行くつもりでした」と言ったのは佐藤達。2人の投球は、アニマル氏を有名にしたパフォーマンスに勝るとも劣らない熱さがあった。

 ▼オリックス・駿太(4回の決勝二塁打を含む3安打2打点)課題だった打撃が良くなってきてうれしい。見える世界が変わってきた。

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2013年8月11日のニュース