青森2強撃破の実力発揮!聖愛・原田監督「自分たちの野球できた」

[ 2013年8月11日 16:50 ]

完封で1回戦を突破し、ガッツポーズの弘前学院聖愛・小野

第95回全国高校野球選手権1回戦 弘前学院聖愛6―0玉野光南

(8月11日 甲子園)
 投打ががっちりかみ合った。創部13年目で悲願の甲子園初出場を果たした弘前学院聖愛。原田監督が「リンゴっ子」と呼ぶナインは初めての大舞台で堂々とプレー。堂々の快勝で初白星をつかみ取った。

 主将で3番の一戸のソロ本塁打など10安打で6点を奪い、投げては先発のエース小野が4安打完封。右横手から両コーナーと緩急を使った投球で玉野光南打線をほんろう。ピンチらしいピンチもないまま9回を投げ切った。

 原田監督は「ゲーム中はやるべきことに集中していたので勝った実感がない」といいながら「打つべき人が打ち、投げるべき人が投げる。選手たちがしっかり役割を果たし、自分たちの野球ができたことがこういう結果につながった」と満足そうに振り返った。

 1999年以降の青森代表は2010年の八戸工大一を除き、八戸学院光星(光星学院から校名変更)と青森山田の2強に独占されてきたが、準々決勝で、八戸学院光星、準決勝で青森山田を破った実力は本物だ。

 ベンチ入りメンバー18人のうち、3年生は6人だけという若いチームだが、長打だけでなく犠打や盗塁を絡めて序盤から中盤、そして終盤と着実に加点。終始、主導権を握って試合を進めた。

 ソロ本塁打を含め2安打2打点と活躍した一戸主将は「正直入るとは思わなかったので驚いた」と照れながらも、チームをまとめることに関しては「学年の垣根がなく、みんな仲がいいにで難しくなかった」と言い切った。2回戦は沖縄尚学と対戦する2回戦へ向け「一戦一戦、目の前のことに集中していきたい」と一戸主将。「リンゴっ子」たちの夏はまだ終わらない。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月11日のニュース