藤浪 自己最長9回無失点「信用してマウンドに上げてもらったので」

[ 2013年8月11日 17:59 ]

<中・神>笑顔でナインを出迎える藤浪(中央)

セ・リーグ 阪神1―0中日

(8月11日 ナゴヤD)
 阪神の黄金ルーキー・藤浪が自己最長の9回、自己最多の132球を投げ、2安打無失点で今季8勝目(4敗)。同一リーグ5球団から勝利を挙げ、高卒新人としては1999年の松坂(西武)以来14年ぶり、セの高卒新人としては67年の江夏(阪神)以来46年ぶりの快挙となった。高卒新人での8勝目は、1986年の遠山(阪神)以来、リーグ史上10人目。

 9回を投げ終え、10回の味方の攻撃を見守った。簡単に2死となったが、鳥谷が四球を選び、続くマートンが左中間フェンス直撃の決勝適時二塁打。白星が転がり込んだ。

 初回、先頭打者に四球など立ち上がりはイマイチだったが、尻上がりに調子を上げた。「何とか粘って投げることができたと思います。初めての球場なんでマウンドも最初違和感があったんですけど、何とか途中で修正して投げることができました」と初の中日戦を振り返った。

 “ノーヒッター”山井との投げ合い。「しっかり粘っていれば、いつか点は入ると信じていたので、何とか粘ってピンチのところでもしっかり気持ち入れて投げようと思っていました」。初回、5回、8回と三塁に走者を背負ったが、気合の投球を披露した。

 7回2死一、二塁、9回と代打は送られなかった。「信用してマウンドに上げてもらったので、何とかその期待に応えようと思って投げました」の首脳陣の思いを意気に感じた。

 巨人に優勝マジックが点灯し、負けられない戦いが続く。新人右腕の快投に、和田監督も「内容的には申し分ない」と感服。藤浪も「あきらめてしまったら、そこで終わりなんで、しっかり全員であきらめずに戦っていこうと思います」。背番号19は最後まで腕を振る。

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