摂津 対楽天8連勝 相性?高山コーチ「あれだけ悪いのは初めて」

[ 2013年8月11日 06:00 ]

<楽・ソ>4回2死一、二塁で島内の打球をグラブに当て止める摂津

パ・リーグ ソフトバンク8―3楽天

(8月10日 Kスタ宮城)
 本調子にはほど遠かった。制球は安定せず、自己ワーストの1試合6四球。それでも「楽天キラー」たるゆえんだろう。ソフトバンク・摂津が5回で112球を要しながらも2失点で粘り抜いて12勝目。対楽天戦は2年越しの8連勝となった。

 「本当に野手の皆さんが、たくさん打ってくれました。感謝です」

 試合後は多くを語らなかった右腕。3日の西武戦(ヤフオクドーム)で精度を欠いたスライダーはこの日も3球。残り109球は直球、シンカー、カーブでまかなった。「あれだけ悪い摂津は初めて見た」と高山投手コーチ。それでも、1点リードの3回2死一塁、一発のあるジョーンズに1ボールから130キロのシンカーでカウントを取った。最後は三振。昨季までボールゾーンへの決め球だったが、今季はカウント球に利用する。すべての球がカウント球と勝負球になるからこそ、不調でも試合をつくれる。

 そして「楽天キラー」はもう一人いた。女房役の細川だ。4回2死一、二塁で、代わった直後の宮川の速球を左翼席に運び、リードを広げた。今季3号を「パワー、パワー、凄いパワーという感じの一打」と独特な表現で振り返ったが、これで今季1号は開幕戦、2号は後半戦初戦といずれも相手は楽天だ。

 チームは自力優勝の可能性が消えたままで、首位・楽天とはまだ8・5ゲーム差。それでもCSでの短期対戦を考えれば、この2人はキラーコンテンツ。秋田出身・摂津と青森出身・細川が「東北楽天」の脅威となる。

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2013年8月11日のニュース