吉川踏ん張って２勝目も満足なし「まだ上がある」

＜日・ロ＞２回、空振りをアピールする吉川

パ・リーグ 日本ハム３－２ロッテ

（4月17日 札幌Ｄ）
　昨季のリーグＭＶＰ左腕に少しずつエンジンがかかってきた。日本ハムの吉川が７回２失点で２勝目。４回以外は毎回走者を出しながら「粘って本塁を踏ませないことだけを考えていた」と踏ん張った。

　１―０の５回は２安打と四球で１死満塁となったが前日に４安打３打点をマークした井口を中飛に打ち取り、続く４番サブローの引っ張った強い当たりを左翼手の中田が好捕してピンチを脱した。チームが苦しむ要因の一つに先発投手の不調があり、開幕から１６試合を終えて勝ち星が付いたのはこの日が３試合目。「球は良くなってきたけどだめ」と栗山監督の注文も厳しかった。吉川も「腕は振れていたが、昨年のような球はいってない。まだ上がある」と満足することはなかった。