Rソックス 祈りと白星ボストンに!上原憤り隠さず

[ 2013年4月18日 06:00 ]

インディアンスとの試合前に、連続爆破事件の犠牲者を悼み、黙とうをささげるレッドソックスの選手

ア・リーグ レッドソックス7―2インディアンス

(4月16日 クリーブランド)
 連続爆破テロのあったボストンに本拠を置くレッドソックスは16日(日本時間17日)、クリーブランドでのインディアンス戦に臨んだ。

 上原、田沢両投手らは試合前に沈痛な表情で犠牲者に黙とうをささげ、両軍の選手は黒色のアームバンドを「喪章」にしてプレーした。さらに、レ軍ベンチには「BOSTON 617 STRONG」と記されたユニホームが掛けられた。背番号617はボストンの地域コード(市外局番)。用具係が急きょ製作したもので、発案者の外野手ゴームズは「何かを彼ら(犠牲者)に伝えたかった。われわれの心の中には常にボストンがある」と話した。

 テロ発生時、チームはボストン市街から空港へバスで移動中だった。上原は「人としてあり得ないし、考えられない。本当に何をしたいのか分からない」と憤りを隠さず、田沢も「今でも実感が湧かない」と悪夢を受け入れられない様子だった。

 また、一昨年まで8年間レッドソックスを率い、2度ワールドシリーズを制覇したイ軍のテリー・フランコナ監督は古巣との初対戦を楽しみにしていたが「この気持ちをどう言い表せばいいのか。全てが変わってしまった」と沈んだ表情を浮かべた。

 試合はレ軍が快勝。19日(日本時間20日)から本拠地で10連戦が予定されている。ジョン・ファレル監督は「ボストンに勇気を届けたい。われわれはボストンとともにある」と言葉に力を込めた。

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2013年4月18日のニュース