藤岡13試合ぶり完封!日米12球団スカウト熱視線

[ 2011年9月5日 06:00 ]

<駒大・東洋大>4被安打、9奪三振で完封勝利を収めた藤岡

東都大学野球第1週第1日 東洋大3―0駒大

(9月4日 神宮)
 秋の東都は豪華な完封で幕を開けた。開幕試合は今秋ドラフトで複数球団の1位指名が確実な東洋大・藤岡貴裕投手(4年)が駒大を散発4安打に封じて、春秋連覇に向けて好発進した。

 藤岡は狙ってゼロに抑えきった。「春は完封ができなかったので何としても完封したかった」。結果は昨秋以来の完封だったが、理想からは遠かった。「変化球が高めに浮いたし四死球もあったので、もっといい完封がしたい」と3つの四死球を後悔した。

 序盤は直球中心。中盤以降は変化球主体に変更した。「これまでは(得点圏に)走者を背負うと速球で三振と考えたが、きょうはスライダーで三振が取れた」と要所では力まずに変化球を低めに配して9三振を奪った。

 今春リーグ戦、全日本大学選手権とチーム公式戦全15試合に登板。その後も日米大学野球、プロとの交流戦とフル稼働した疲労は抜けきっていない。それでも日米12球団のスカウトが見守る中、「体調はまだMAXではない」と言いながらの完封発進した。

 藤岡の力の源になっているのが、8月5日に東洋大野球部で野球教室を行った宮城農野球部の存在だ。同校がある宮城県名取市は東日本大震災による津波で校舎とグラウンドが全壊した。「水のないところに船があった」。バスの窓から見た風景に言葉を失ったが「それでも高校生はつらさを出さずに笑顔だった。頑張ってる姿を見せたいと思った」。被災地に勇気を届ける131球の完封劇でもあった。

 華々しくラストシーズンのスタートを切った。「先発した試合は全部完封」と公言する藤岡の目標は春秋連覇。この秋も主役の座を譲る気はない。

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