中島「なんぼ言っても無理」今オフ米移籍断念

[ 2010年11月13日 06:00 ]

バント練習を行う中島

 ポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦を球団に要求していた西武・中島裕之内野手(28)が12日、今オフの移籍を断念した。

 3日にキャンプ地の宮崎・南郷で前田球団本部長と2時間にわたって会談したことを明かし「なんぼ言っても無理ということだったので。これ以上言ってもごねているみたいになる」と語った。

 中島は来季中にも国内移籍が可能なFA権を取得するが、FAで海外移籍は早くても12年オフ。「この後の1年2年でどうなるか分からないので。野球をやっている以上は向こう(メジャー)でやってみたい」と、来オフに再びポスティングでの移籍を直訴する構えで、同システムでメジャー移籍する楽天・岩隈には「ええなあと思いますよ」と胸の内を明かした。

 球団では10月29日、一方的に来季の残留を発表したことについて謝罪も行ったといい、前田本部長は「球団としては戦力として必要だと話をした。彼も優勝目指してやるということでした」と説明。中島も「上のレベルの打者になれるように、チームに貢献できるようにやります」と気持ちを切り替えていた。

 ◆移籍断念までの経過

 ▼09年12月 中島が契約更改交渉で球団にポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦を訴える。
 ▼10年10月10日 CSファーストS敗退後に小林球団社長が「それが強い意志や夢だったら最大限配慮したい」と発言。
 ▼10月28日 中島が前田球団本部長と会談。
 ▼10月29日 前田本部長が中島の来季残留を発表。
 ▼10月30日 中島が球団の残留発表に「何も納得してない。メジャーに行きたいという気持ちは変わらない」と再度の会談を要求。

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2010年11月13日のニュース