八戸大の塩見打たれる…明徳、東北が準々決勝進出

[ 2010年11月13日 20:30 ]

 第41回明治神宮野球大会は13日、高校10校と大学11校が参加して神宮球場などで開幕、1回戦5試合を行い、大学の部は関西国際大(関西2)九産大(九州)神奈川大(関東2)が、高校の部は明徳義塾(四国)と東北(東北)が勝って準々決勝に進んだ。

 関西国際大はドラフト会議で楽天が1位指名した八戸大(東北)の左腕塩見を攻略して延長十二回、5―4でサヨナラ勝ちした。九産大は初出場の東農大生物産業学部(北海道)に延長十一回、4―3でサヨナラ勝ち。神奈川大は初出場の環太平洋大(四国・中国)に4―3で逆転勝ちした。
 明徳義塾は関西(中国)に9―4で快勝。東北は上村が金沢(北信越)を完封して3―0で勝った。

 プロからドラフト1位指名され、注目を浴びる中で臨んだ大学生活最後の大会。八戸大の塩見は力を発揮できなかった。延長十二回2死二塁から三塁強襲のサヨナラ打を許し「プレッシャーを感じて、それに負けた」と肩を落とした。
 上体が前に突っ込んでしまい、直球に本来の球威がなかった。中盤から変化球中心でかわす投球に組み替えたが、2―4の九回に追い付かれ、最後は落ちきらないフォークボールを痛打された。左腕が「持ち味を出せなかった」と言えば、藤木監督も「塩見は全然、駄目だったね」と嘆く低調な内容だった。
 藤木監督は今大会を最後に退任することが決まっていた。指揮官の花道を飾れなかった責任をエースは背負い込み「優勝したかったが、こういう形に終わってしまって残念」と唇をかみしめた。
 悔しさはプロの舞台で晴らすことになる。楽天の星野監督も期待を寄せる逸材は「プロはもっともっと厳しい世界。勉強して、上を目指して頑張りたい」と前を向いた。

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2010年11月13日のニュース