ボビー流一掃 チーム愛で「和」を作り上げた西村監督

[ 2010年11月13日 14:45 ]

 【検証 ロッテ下克上日本一】西村監督は強い意思でチームを変えた。バレンタイン前監督のメジャー流調整法を一掃。投手陣の投げ込みを解禁し、秋季キャンプから猛練習を課した。自由だったユニホームの着こなしや髪形も指導。日替わりオーダーも撤廃して、個々の役割を強く意識させた。

 前監督との違いはマスコミ対応にもある。前監督はリップサービスもあって選手以上に目立っていたのに対し、西村監督は控えめな発言に終始して前には出ない。「僕はいいんです。主役は選手。選手をどんどん取り上げてください」。選手をいかに気持ち良くプレーさせるかを常に念頭に置いた。ソフトバンクに王手をかけられて迎えた10月17日、CSファイナルS第4戦(ヤフードーム)。指揮官は目をつり上げて足早に球場入りした。ミスが続出して連敗した翌日とあって、紙面に厳しい批評が並んだ。報道陣にも珍しく怒声を発した。後日「僕のことを悪く書かれるのはいい。でもチームのことを悪く書かれるとね。ずっとロッテにはお世話になっているし、それだけ愛情があるんです」と説明。ナインはその愛情に応えるかのようにCS、日本シリーズを勝ち上がった。

 レギュラーシーズンでも報道陣の前でミスをした選手を責めなかった。「次はやってくれるでしょう。いつでも期待していますから」と常に信頼の言葉を口にした。我慢強い起用が荻野貴、清田、岡田ら若手が台頭する土壌をつくりあげた。

 チーム愛はスローガン「和」につながる。オーダー固定で出番が少ない控え組との食事会、猛練習で選手同様に負担が増えた裏方との食事会も開催。遠征から帰京する際、裏方の新幹線グリーン車利用を球団に直談判したこともあった。チームの一体感は強まり、最後に大輪の花を咲かせた。(特別取材班)=終わり=

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