松井秀 古巣復帰の可能性が事実上消滅

[ 2010年11月13日 06:00 ]

パーティーに出席。地元テレビ局の関心も高く、質問に答える松井秀

 エンゼルスからFAとなった松井秀喜外野手(36)が11日(日本時間12日)、前ドジャース監督のジョー・トーリ氏(70)が主催する慈善基金パーティーに出席した。

 ヤンキースのキャッシュマンGMも同席したが、松井再獲得の可能性を問われると「ないと思う。手術を受けたポサダが来季はDH。他にDHを必要としていない」と否定。古巣復帰の可能性が事実上消滅した。

 ヤ軍は長年正捕手を務めたポサダが10日に左ひざを手術し、来季はほぼDHでの出場に制限されることが決まった。同GMは「松井はまだやれる選手だし、ベンチに座る選手でもない。得点を生み出す力を十分備えている」と高い評価を口にしたが、チーム編成上、復帰への窓口が開かれていないことを強調した。

 松井にはアスレチックス、ホワイトソックス、タイガースなどが興味を示しているが、自身は「まだまだ時間はかかるだろうし、今はのんびりしています」と長期戦を覚悟。チーム選びの条件についても「正直、まだ何も考えていない」と話し、じっくりとオファーを待つ考えだ。

 ≪トーリ氏「彼を素直応援できる」≫ヤンキース時代の恩師トーリ氏は松井の移籍先について問われ「(DHで)プレー機会が増えるア・リーグがいい。守備もできるが、ひざのことで制限があるからね」と提言した。今季は交流戦で初めて敵として戦い「本当に勝負強い。何より健康でいてほしい。それが彼の活躍への鍵だ」と底力を実感した様子。ドジャースを退団して来季はフリーな立場だけに「これでようやく彼を素直応援できる」と目を細めた。

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2010年11月13日のニュース