セギノールが暗～いベンチ変えた！楽天大勝

６回２死、セギノールが楽天移籍初ヒットを右前に放つ

　【楽天１１―７西武】まだあきらめない。王者・西武のお株を奪う１３安打１１得点の強打で勝利。それでも４本塁打を浴びた野村監督は、苦笑いでピースサインしながら会見場に乗り込んだ。

　「やっとブイ。でも、何点取ったら安全圏なんだ。しようがねえな、首位と最下位だから」
　ここまで３勝９敗と分の悪かった西武戦。だが、新戦力のセギノールが雰囲気を変えた。リック、山崎武の左前適時打で６―４とした４回、なおも１死満塁の第３打席。西武・岩崎から右上腕に死球を受け、押し出しで楽天初打点を挙げると６回には右前打で初ヒット。８回には右中間二塁打で２安打をマークした。１０日に来日したばかりだが、指揮官の２軍調整を断り即チーム合流を志願。パナマ出身で日本野球を熟知している２メートル１の大砲に、野村監督も「セギノール効果はあるね。ベンチが明るくなった。凡打しても陽気に帰ってくる。お通夜みたいなベンチがよ、パッと明るくなった」と笑った。リックが３回、勝ち越しの９号ソロなど３安打４打点。日本ハム時代から頻繁に連絡を取り、オフにはドミニカ共和国の実家に泊まるほど親交のあるフェルナンデスも３安打とセギノールに乗せられた。
　西武戦の連敗も３でストップ。セギノールは「きょうはルーキーみたいな気持ちに戻ることができた。まだ時差ボケが残っているけど、もっと活躍して貢献したい」とチームに上昇気流を呼び込んだ。

　≪３発被弾…永井耐えて６勝目≫楽天・永井が７月８日のオリックス戦以来の先発。３本塁打を浴び７回途中９安打６失点と苦しみながら６勝目を挙げた。５月２６日ヤクルト戦以来の白星に「これだけ援護してくれた野手の皆さんに感謝しています」と反省するだけ。それでもチームは後半戦３勝３敗と５分に戻し、表情は明るかった。