横浜・土屋、完全復調「松坂さんみたいに…」

[ 2008年8月14日 21:14 ]

仙台育英を2点に抑えて完投し、ガッツポーズする横浜・土屋

横浜、甲子園春夏通算50勝 仙台育英、痛恨の1球

横浜の1年生もまた大活躍 3安打1打点

仙台育英監督「「こんな野球選手を初めて見た」

1年生左腕、8回からバテバテ「何を投げたか…」

 【横浜3-2仙台育英】リードを許す苦しい展開にも、横浜の土屋は5回以降、スコアボードに0を並べ続けた。8奪三振の2失点完投。我慢の投球でチームを甲子園通算50勝に導いた左腕は「いつか絶対に仲間が逆転してくれると信じていた」と息をついた。
 大会屈指と言われた左腕は今大会、2試合で被安打25、失点9と絶不調だった。この日は低めに球を集め、巧みに打たせて取る。特にスライダーの切れは抜群だった。投球フォームの修正を付きっ切りで指導した渡辺監督は「制球を気にしすぎて腕が振れていなかった。まだ完ぺきじゃない」と言うが、エースの復調に表情は明るかった。
 現レッドソックスの松坂を擁して春夏連覇を果たした10年前、当時7歳だった土屋は準々決勝のPL学園戦に感動して横浜進学を決意した。中学時代に硬式リーグの日本代表で出場した国際大会で活躍し、米大リーグ数球団から入団を勧誘されても「松坂さんみたいに甲子園で優勝する」目標は揺るがなかった。
 8強進出。「これからもっと強いチームとやるけど『土屋はやっぱりいい投手』と言われたい」ときっぱり。夢の実現まであと3勝だ。

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2008年8月14日のニュース