学生監督率いる立教新座 2年連続8強

[ 2008年7月21日 06:00 ]

<高校野球南埼玉大会 立教新座・市立川越>ベンチの前に出て選手に指示を出す立教新座の伊藤界勇・監督(中央)

 【立教新座1―0市川越】学生監督最後の夏に、23年ぶりの甲子園出場を狙う立教新座が、春季県大会王者の市川越を撃破し、2年連続8強入りを果たした。4回に5番・矢部の犠飛で挙げた虎の子の1点を、142キロ右腕のエース岡部が5安打完封の力投で死守。チーム一丸の勝利に、伊藤界勇(ひろむ)監督(21)は「きょうの試合はプラスになった。自分自身も自信につながってます」と手応えを口にした。

 母校から監督の打診を受け、立大2年の秋に就任。現在も野球部に籍を置きながら母校の指揮を執る。一般企業への就職が内定し、野球に携わるのも今年が最後。勝ち進めば試合日と大学の前期試験の日程が重なるが「試合を優先させます」と熱っぽく語る。監督の重責から体重は就任当初の73キロから13キロも減ったが「昨年の方が緊張した。きょうは安心して見ていられた」と一戦ごとにたくましさを増すナインに目を細める。
 選手と間違えられないためにあごヒゲを伸ばす学生監督が目指す大舞台まであと3勝。昨年阻まれた8強のカベを乗り越え、甲子園切符を必ず手に入れてみせる。

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2008年7月21日のニュース