でかした「おかわり」!勝ち越し2ラン

[ 2008年7月21日 21:55 ]

7回、勝ち越し2ランを放った中村(60)を抱き締める西武・大久保コーチ

 【西6―4楽】西武が競り勝った。4―4の同点に追い付かれた直後の7回、中村が左中間に2点本塁打して勝ち越した。3番手で登板した正津が2勝目。グラマンは19セーブ目。楽天は再三、走者を出しながら打線がつながらなかった。

 ≪ベンチに信頼され≫西武が同点に追い付かれた直後だった。7回無死一塁。打席には西武の中村が向かう。「1点が欲しい場面。何かサインが出るかと思っていた」という。だが、ベンチはまったく動かない。その信頼を感じて「何としてでも打ちたい」と思っていた。
 小山の投じた3球目、シンカーが真ん中に甘く入ったところを見逃さなかった。「タイミングさえあえば何でも打つつもりでいる」。持ち前のフルスイングでその球をとらえると、打球は高い弧を描いて左中間のフェンスを越えた。
 試合を決めた一発は今季89試合目での22号。「おかわり君」の愛称が定着した3年前の本塁打数に並んだ。ここ2年間は2けた本塁打すらできなかっただけに完全復活を告げる要因となってもおかしくないが、「別にそれを目標にやってきた訳ではない」。
 北京五輪の日本代表として中島とG・G・佐藤がチームを抜けるため、代わりに中軸を打つことが期待されている。「僕がもっとしっかりして、もっと打っていきたい」。24歳のスラッガーは高らかに宣言した。

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2008年7月21日のニュース