スカウトは高評価 監督に叱責された144キロ右腕

[ 2008年7月21日 07:40 ]

川越打線を相手に好投した菰野・西

 【菰野9-4川越】雷を落とされても、最初と最後はきっちりと仕事をした。ドラフト候補の三重・菰野(こもの)のエース・西勇輝が3回戦の対川越戦で4回までノーヒットに抑える快投も、8点リードの5回に突如、制球が甘くなり3連打を浴び2失点。「何やってるんだ!」味方が追加点を挙げた直後の失点だけに戸田監督の口調は厳しかった。

 6回を3人で抑えるとお役ご免で左翼の守備へ。ところが9回にリリーフ投手が2死満塁のピンチを招いたため再登板。2球で一飛に仕留め、ドタバタの4回戦進出となった。
 「気の緩みから打たれてしまいました」と猛省した西。それでも逸材には変わりない。この日も自己最速にあと1キロと迫る球速144キロを何度も記録。「以前見た5月より球に力がついた」(ヤクルト・小田スカウト部長)と、むしろ評価はグングン上がっている。
 「いつも通り投げたら打たれない。次戦で自分の投球を取り戻したい」昨年、決勝で涙した三重No.1右腕は、頂点だけを見据えて戦う。

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2008年7月21日のニュース