鶴岡2ランが利いた!巨人が虎のM点灯阻止

[ 2008年7月21日 18:15 ]

好投で5勝目を挙げた巨人・木佐貫(左)と4回に2ランを放った鶴岡のバッテリーお立ち台

 【巨3―1神】巨人は3回、小笠原の二塁打で1点を先制。4回は2死から坂本が中前打、鶴岡が2ランを放った。木佐貫は7回途中まで高橋光のタイムリーでの1失点と力投。山口、豊田とつなぎ、9回はクルーンが3者三振で締めた。

 阪神の岩田はリズムが悪かった。虎ファン待望のマジック点灯はお預けとなった。

 ≪“阿部の代役”存在感アピール≫負ければ阪神に優勝マジックが点灯する直接対決で、巨人が踏ん張った。立役者は木佐貫と鶴岡のバッテリーだった。
 木佐貫は「きょう駄目なら2軍」と覚悟を決めていた。前回登板した15日の中日戦は直球が走らず、4回途中で4失点。その反省から「体重移動を意識し、遊撃から一塁へ投げる練習」で直球を磨き直し、前半から飛ばした。直球が低めに決まるから、フォークボールも生きる。7回途中までを1失点にまとめた。
 この力投に鶴岡が応える。1―0の4回、横浜から移籍後初本塁打となる1号2ラン。「1打席目の三振の後、もう少しポイントを前にとアドバイスされ、すぐに生かせた」と高めの直球を左翼席へ運んだ。リードでも「大事な試合で使ってもらった期待に応えたい」と木佐貫を引っ張り、五輪で抜ける阿部の代役として存在感を示した。
 負けられない3連戦の初戦を取った。2人は「追い掛ける立場。一つ一つ勝つだけ」と全員の思いを代弁した。
 
 ≪失敗に終わったダブルスチール≫原監督の3連戦にかける思いが采配に表れた。3―1の8回2死一、二塁で出したサインはダブルスチール。結果は失敗に終わったが、積極的に動いた。
 阪神には5勝7敗と分が悪い。原監督は「なかなか星があがっていないし。きょうはたまたまいい守備にあったけど、この3試合は思い切りやろうと思っている」と、意表を突いた策を仕掛けることを予告した。

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2008年7月21日のニュース