阪神 負けたけど粘りに粘った

[ 2008年7月21日 06:00 ]

<中日・阪神>9回表(神)1死一、二塁、金本は右前タイムリー。投手・岩瀬

 【阪神6―7中日】昼に点灯したマジックが花火のようにはじけて消えた。デーゲームで巨人が横浜に敗れ、優勝M47が点灯も、ナイターで中日に1点差の惜敗。わずか3時間52分で再び消滅した。15日にも同じパターンでM52が4時間34分後に消えている。またしても数字の魔術に翻ろうされたが、負けてなお、強さを見せつけた。

 あと一歩まで追いつめた。5点を追う9回、猛虎打線が中日投手陣に襲いかかった。1死一塁から2連打で満塁。ここで代わった岩瀬から、まずは代打・高橋光の左前打で1点。さらに「とにかく、どんな形でもつなごうと思った」と鳥谷が左翼手の前に落ちる安打で2者を還す。金本も右前適時打で続き、4点目。1死からの怒とうの5連打で一気に1点差に追い上げた。
 奇跡を信じる左翼スタンドの阪神ファンは大熱狂。一打逆転の期待が高まる中、関本が左飛、フォードが三ゴロに倒れ、ため息に変わった。だが、このところ湿りがちだった打線が土壇場でつながったのは大きい。金本は「昨日が7得点。きょうも6点。上向きなんじゃないかな」と復調を感じ取った。
 「こういう試合をしていけばいいと思う」と選手会長の赤星は胸を張った。21日からは甲子園で2位巨人との直接対決3連戦。21日に勝つか引き分ければ、今度こそ正真正銘のマジックが出る。

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2008年7月21日のニュース