吉田孝司氏が見る今大会センバツ注目選手 足を上げて強く振れる豊川・モイセエフは魅力あり

[ 2024年3月26日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会

大会第1号を放った豊川・モイセエフ(撮影・大城 有生希)
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 1回戦が終わり、出場した全32校が登場。今大会の注目選手を巨人の捕手として活躍し、DeNAでスカウト部長を務めた吉田孝司氏(77)が分析した。

 新基準の低反発バットが導入された大会だけあって投手が目立ち、野手の方は少し寂しいね。ドジャース・大谷の影響かもしれないけど、ノーステップで打つ打者がいたが体重移動が凄く難しい。

 スカウトからすると、しっかり足を上げて強く振れる選手が魅力的。豊川のモイセエフは足を上げ、飛ばす力もある。柔らかさ、対応力が加わればドラフト戦線で人気急上昇間違いなし。捕手では高崎健康福祉大高崎の箱山が攻守に存在感がある。大阪桐蔭では境、徳丸が印象的だった。

 投手では報徳学園の今朝丸、大阪桐蔭の平嶋、八戸学院光星の洗平が光った。3人ともドラフトで人気が出るだろう。結果を出せなかった作新学院の小川哲は体が大きくフォームも癖がない。広陵の高尾は高校生としては完成度が高い。愛工大名電の伊東も積んでいるエンジンが大きいね。阿南光の吉岡は2段モーションのフォームを使いこなせていた。

 今大会はまとまっている投手が多い傾向。スカウトとしては多少荒くてもダイナミックさが欲しいよね。これから気温とともに状態も上がるだろうから目が離せないよ。(元DeNAスカウト部長)

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