大谷翔平の会見で冷静対応したアイアトン通訳に米メディア脚光 ダンス得意で愛称は「ウィル・ザ・スリル」

[ 2024年3月26日 14:09 ]

ドジャース・大谷とアイアトン通訳の会見を見守る報道陣(AP)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)は25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで専属通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題を受け、声明を発表した。

 水原氏の解雇が発表されて以降、初めての大谷の肉声。会見30分前には、会見場の入り口に報道陣の長蛇の列ができた。報道陣の数は73人を数えた。大谷は「僕も話したかったので、うれしく思います」と切り出し「信頼していた方で、悲しいし、ショックです」「僕はスポーツ賭博に関与してない」「彼が僕の口座からお金を盗んだ」「みんなに嘘をついていた」「言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきました」などと説明した。

 この会見で注目を集めたのが通訳を務めたウィル・アイアトン通訳だ。米スポーティングニュース(電子版)は「大谷翔平の新通訳は誰?水原一平氏解任後の大谷の通訳、ウィル・アイアトンを紹介」と題した記事を投稿。「月曜日、ドジャースの練習場の会見場に立ったのは、1人は有名人、もう1人は世間一般にはほとんど知られていない2人組だった」と名コンビだった水原氏と比較して世間的に知名度がないことを伝えた。

 東京で生まれ、10代でハワイに移住。その後は米カリフォルニア州の学校で野球をしていたこと、母親の母国であるフィリピン代表としてWBCに出場したこと、2016年からドジャースに在籍前はレンジャースとヤンキースでインターンをしていたことなどが紹介された。

 また、前田健太(現タイガース)がドジャース在籍時に通訳を務めたことも紹介。試合前にアイアトン通訳がベンチでダンスを披露する動画も添え「ダグアウトを横切るダンスを得意とし、選手のモチベーションを高めるため、組織内では親しみを込めて“ウィル・ザ・スリル”と呼ばれている」とも伝えた。

 米ジャーナリストのショーン・スプラドリング氏はアイアトン通訳の会見での冷静な対応に着目。「翔平の新しい通訳ウィル・アイアトンは、この発言がいかに重く、緊張を伴うものであったかを考えると、驚異的な仕事をした」と絶賛していた。

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