八戸学院光星・正岡龍之助 開会式で入場行進先導役の“ご褒美” 夏は自らの力で聖地に立つ

[ 2024年3月26日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第6日・2回戦   八戸学院光星2―3星稜 ( 2024年3月25日    甲子園 )

開会式で八戸学院光星のプラカードを持つ正岡龍之助(撮影・大城 有生希)
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 【百花らんまん】最後まで仲間を鼓舞し続け、声はかれた。八戸学院光星のアルプスで誰よりも「KOSEI」のユニホームに誇りを持って戦ったのが正岡龍之助(3年)だ。2回戦敗退となったが「まだ夏があるので絶対、戻ってくる」とすぐに前を向いた。

 高知県出身だが、小学6年から八戸学院光星は憧れだった。「あの試合を見て絶対にこのユニホームを着ると決めました」。18年夏、龍谷大平安戦で1―14で敗れたが、最後まで戦い続けるナインの姿に心を打たれた。中学に入っても意思は変わらず、3年をかけて両親を説得。ここまでベンチ入り経験こそないが「自分で選んだ道なので悔いだけは残したくない」と自主練習ではいつも最後まで残り、努力を続けてきた。

 その姿を一番近くで見てきた仲井宗基監督は「うまい下手ではなく、野球に取り組む姿勢が素晴らしい」と評する。「真面目な彼の性格が生きる経験をさせたかった」と指揮官からの勧めもあって生徒会長も務めている。

 開会式ではチーム一の努力が評価され、入場行進の先導役という“ご褒美”ももらった正岡。「本当に最高の時間でした」と目を輝かせたが「次はここでプレーしたい思いも強くなりました」とも言った。最後の夏は、自らの力で聖地に立つ。(村井 樹)

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