松坂大輔氏 ドジャースOBのハーシュハイザーさんとの再会に感激 助言もらった仲

[ 2024年3月26日 02:30 ]

ハーシュハイザー氏(左)と再会した松坂氏(本人提供)
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】メスポニチ本紙評論家の松坂大輔氏(43)による月1回の連載コラム「松坂大輔の探球」。松坂氏はテレビ朝日の解説で16日から22日まで韓国・ソウルに滞在。ドジャースVSパドレスの歴史的な開幕シリーズを見届けた。2試合でドジャース・大谷、パドレス・ダルビッシュら日本選手4人が出場。現地の盛り上がりを肌で感じ、次はド軍の本拠地開幕戦を取材する予定になっている。

 とても濃密な時間でした。16日に韓国入り。ドジャースのエキシビションゲーム2試合、そして開幕2連戦を取材しました。テレビ朝日の解説は古田敦也さんと一緒でしたが、自分が韓国に来るのは西武入団1年目だった99年のシドニー五輪の予選以来、25年ぶり。その時に日本代表でバッテリーを組んでいたのが古田さんでした。

 試合前の早い時間から球場の周り含めて盛り上がりは凄かったですね。放送席はスタンドにあったのですが、目の前のファンの皆さんも大谷選手が登場すると一斉にスマートフォンを構える。写真を撮るのに夢中になっていました。応援の仕方も韓国独特のもの。チアリーダーはもちろん大リーグにはいないので両チームの選手も雰囲気を楽しんだんじゃないでしょうか。

 楽しんだ、といえば開幕戦のダルビッシュ投手対大谷選手の初対決。その瞬間が訪れるのが本当に楽しみでした。見応えたっぷりだった2打席。ダルビッシュ投手も明らかに力が入っているのが伝わってきましたね。大谷選手はシーズン初安打。ダルビッシュ投手も投球全体を見ても、多少甘くても直球で空振り、ファウルが取れていました。状態はかなりいいと感じましたし、次の登板も大いに期待できると思います。

 韓国初の大リーグ公式戦。メモリアルな開催にはMLBのレジェンドの方も大勢集まっていました。感激したのはド軍OBでもあるオーレル・ハーシュハイザーさんと再会できたことです。通算204勝右腕。実は自分がメジャーに行った時から何度かアドバイスをいただく機会がありました。例えば捕手のサインに首を振る時、首の動きをなるべく小さくした方が体の軸がぶれない…など、貴重な助言をいただいたんです。お会いしたら自分のことを覚えていてくれました。非常にうれしかったですね。

 昨年3月。米フロリダでのWBC決勝で侍ジャパンの勝利を見届けて、大きな感動をもらいました。あれから1年。取材する立場として、再び「熱い」現場に立ち会うことができました。この後は米国に飛び、ド軍の本拠地開幕戦を取材します。熱いシーズンが今から本当に楽しみです。(スポニチ本紙評論家)

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