メッツ・藤浪晋太郎 またしても背信投球…暴投2つで失点 打者の背後への暴投も

[ 2024年3月22日 05:31 ]

オープン戦   メッツ10ー5タイガース ( 2024年3月21日    レークランド )

メッツ・藤浪(AP)
Photo By AP

 メッツの藤浪晋太郎投手(29)が21日(日本時間22日)、フロリダ州レークランドで行われたタイガースとのオープン戦にリリーフ登板。またしても不安定な投球に終始した。

 藤浪は8回から6番手として登板。1回を1安打1失点、2三振だった。いきなり先頭打者に左前打されると、1死後、右打者とは逆の左バッターボックス付近でワンバウンドする暴投で二進を許した。次打者の二ゴロで2死三塁となると、今度は右打者の背後を通過する大暴投で三塁走者の生還を許した。直球の最速は97.3マイル(156キロ)で、2三振こそ奪ったものの、制球はまるでイップスに陥ったかのうように乱れに乱れた。変化球で必死にカウントを取りにいく投球は、藤浪の本来の投球にはほど遠いものだった。

 これで、今春オープン戦は5試合に登板し、3回2/3を投げ、防御率12・27。本来の、相手をねじ伏せる投球は見せられていない。前回登板の15日(同16日)のナショナルズ戦では4四球3暴投と乱れ、1死も取れずに3失点降板。右腕は専門テレビ局SNYの取材に、開幕ロースター入りについて「自信もなにもない。特に考えていない。評価されるか、されないかは自分が決めることじゃない」と話していた。また、球団公式サイトも藤浪の開幕メジャー入りは厳しい状況だと伝えるなど、極めて厳しい状況に追いやられていた。

 藤浪は今オフ、メッツと年俸335万ドル(約5億円)プラス最大85万ドルのインセンティブで1年契約を結んだが、メジャー枠を保証する条項は盛り込まれていない。開幕ロースター入りに向け、アピールを続けなければならない立場だったが、この日の投球でさらに苦しい状況に追い込まれた形となった。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月21日のニュース