ソフトB栗原 開幕へ“復調弾” 直近3戦4安打5打点2発「今、自分が打てる球をしっかり打てている」

[ 2024年3月21日 06:00 ]

オープン戦   ソフトバンク4-0阪神 ( 2024年3月20日    ペイペイD )

<ソ・神>8回、ソロを放った栗原(撮影・岸 良祐)
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 豪快な一発で復調の兆しを見せた。ソフトバンク・栗原陵矢内野手(27)が阪神戦でオープン戦2号ソロを含む2安打2打点をマークした。オープン戦13試合出場で打率・229だが、直近3試合は4安打5打点2本塁打。状態が上がれば、打線の破壊力はさらに凄みを増す。V奪回に向けた最強打線の完成へ。開幕に向けて着実に上げていくつもりだ。

 8回、栗原のバットが快音を響かせた。阪神・石井が投じた初球の直球を完璧に捉え、右翼席にオープン戦2号アーチを運んだ。

 6回にも無死二塁から中前適時打を放ち「走者を還すことを考えていました。チャンスを生かす打撃ができて良かったです」と振り返った。1本塁打を含む2安打2打点をマークした。

 まだ自身の状態については納得していない。「しっくりきてはないです」と口にする。ここまでオープン戦は13試合に出場して打率・229、2本塁打5打点。ただ、直近3試合は2本塁打5打点と確実に状態は上向いてきている。「今、自分が打てる球をしっかり打てているという感じですかね」と話すにとどめたが、さらに上げていくつもりだ。

 左膝前十字じん帯断裂の大ケガから復活を期した昨季は、8月に右手首を骨折して戦線離脱。96試合の出場にとどまり、打率・239、13本塁打、49打点と不本意な成績に終わった。昨年11月にはモデルとして活躍する愛甲千笑美との結婚を発表。「より一層やらないといけない」と今季にかける思いは強い。

 オープン戦のチーム本塁打14本、59得点は12球団トップ。栗原が完全復活を遂げれば山川、ウォーカーが加入した打線の破壊力はさらに増す。打順のバリエーションも多彩になる。「栗原の状態が上がってくれば選択肢が増える」と小久保監督。2番に近藤や柳田を置く攻撃的なオプションも可能になる。

 栗原自身も感じるところがある。「オープン戦といっても、前、後ろにあれだけ凄い数字が並ぶ。全部見ても僕が打てれば凄いチームだなと思う。ほとんど走者がいる。プレッシャーのかかる場面が多いと思う。改めて自分がしっかりやらないといけないと思う」。こう受け止めてさらなる復調を誓った。

 2024年の最強打線の完成へ。背番号24が開幕に向けてさらにギアを上げていく。(木下 大一)

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