パドレス・松井、0封デビュー ピッチクロックの洗礼浴びるも2/3回ピシャリ ダルも「泣きそう」

[ 2024年3月21日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス2-5ドジャース ( 2024年3月20日    高尺スカイD )

<パドレス・ドジャース>6回途中から登板した松井(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 パドレス・松井の母・真琴さんは三塁側スタンドで涙を流していた。韓国の地で念願のメジャーデビュー。2/3回を無安打無失点に抑えた左腕は「緊張した。本当に久しぶりにふわふわした気分になった」と振り返った。

 出番は1点リードの6回1死。アウトマンへの4球目の際に「走者なしで15秒」のピッチクロック違反を取られ「やっちゃった~と思った」。いきなりの洗礼で結局、四球を与えて右打者の代打E・ヘルナンデスを迎える。ここで踏ん張った。

 変化球2球で追い込み、最後は宝刀スプリットで3球三振。続くラックスを左飛に仕留め、日本投手では初めてデビュー戦でホールドを記録した。ベンチで見守ったダルビッシュも「ちょっと泣きそうになった」と喜んだ。

 ちょうど1年前。侍ジャパンの一員として世界一に輝いたが、松井自身はWBC使用球になじめず1試合の登板に終わった。今は違う。

 「四球を出して三振。僕のことを知ってる人は“僕らしい”と思ってくれるのかな」。

 そう言って笑い「明日からは少し落ち着いてできると思う」。新たな、大きな自信を手にした11球だった。

 ≪妻・石橋杏奈は「空の上で涙」≫松井の妻で女優の石橋杏奈が夫のメジャーデビューを喜んだ。

 登板後に自身のインスタグラムのストーリーズを更新。飛行機での移動中に好投を知ったようで野球ボールや飛行機、米国国旗、ハート、涙顔がちりばめられたイラストに「ないすピ」「空の上で涙が止まらない」と書き込んだ。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月21日のニュース