松坂大輔氏 由伸のホロ苦デビューに「ゾーンでうまく勝負できなかった」 今後の修正点も言及

[ 2024年3月21日 20:16 ]

ナ・リーグ   ドジャースーパドレス ( 2024年3月21日    高尺スカイD )

松坂大輔氏
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 スポニチ本紙評論家の松坂大輔氏(43)が21日に韓国・高尺(コチョク)スカイドームで行われたドジャースーパドレスの第2戦を生中継したテレビ朝日の解説を務めた。開幕2戦目の先発を務めた山本由伸投手(25)の投球を振り返った。

 山本の初登板前には想定外の事態も起きた。大谷の通訳を務める水原一平氏が、「巨額の窃盗の疑い」で20日付で球団から解雇された。水原氏は山本の通訳としてもベンチ入りする予定だったが、直前でデータ分析担当のウィル・アイアトン氏に変更。これまでとは異なる環境での登板となった。

 その中で登板前の山本の様子を見て松坂氏は「落ち着いているように見えます」と口にしていた。

 しかし山本は初回からパドレス打線に捕まり、1回4安打5失点で降板。初回を終えた後のベンチ内ではロバーツ監督、大谷からも直々の激励を受けた。不本意な内容に終始したデビュー戦。2回のマウンドに上がることはなかった。

 松坂氏は「初回が終わった後、ロバーツ監督とか話してましたけど、“今日のことは気にするな、また次の登板もあるからそれにしっかり合わせて調整してくれ”っていうことも言われたんじゃないんですかね」と監督との会話を推測した。

 山本の投球についても「ゾーンでうまく勝負できなかった」と口にした。「オープン戦でも高低差がはっきり分けられていないっていうんですかね、ストレートにしてもたまにちょっと低めのストレートが出たりするんですけど、それを安定して出せてなかったり、らしくないなと思いながら見てはいました。それができるかどうかっていうのは今日のキーにもなるかなって思っていたんですけど、要はストレートだけじゃなくて他の球種でもゾーンでうまく勝負できなかったですね」と振り返った。

 今後の修正点について「ブルペンでどういう状態だったのかちょっとわからないんですけど、もしそこでいいものを出せていたのならそれをしっかりゲーム中に出せる感覚を、早くゲーム中で見つけるっていうんですかね、先発投手はそれが試合中に修正できれば間に合う」と話した。

 最後に「今日は1回で変わってしまいましたけど、次の登板はもしかしたら立ち上がりまた難しいかもしれないですけど、投げながら早く修正できるようにこれが山本投手の強みだと思うので、次の登板でそれができることを期待してます」と次回登板に期待した。

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