“マンチンナム”こと大谷を生観戦できる!チケット手に入れた現地ファンも歓喜

[ 2024年3月21日 02:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5ー2パドレス ( 2024年3月20日    高尺スカイD )

観戦するリ・スンフンさん(右)とヘジンさん夫妻(撮影・柳原 直之)
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 韓国で初開催された大リーグ公式戦のチケット争奪戦を制した韓国ファンも、歴史的イベントに酔いしれた。

 主にチケットを購入できるのは、冠スポンサーの韓国動画配信サイト「クーパンプレイ」の有料会員のみ。リ・スンフンさん(42)と妻ヘジンさん(38)夫妻は、チケット発売当日の同時刻に2人で挑戦。一度は失敗したが、ヘジンさんがキャンセル待ちで1時間ずっとつなぎっぱなしにしていたところ運良くチケットを購入できたという。夫のスンフンさんは大の野球好きで、ヘジンさんは野球は詳しくないが大の大谷ファン。「周りでチケットを買えた知り合いはいない。みんなからうらやましがられた。大谷は韓国で“マンチンナム”と呼ばれている。漫画から飛び出てきた人という意味」と話した。

 選手らも球場外で韓国文化に触れる機会を楽しんでいる。ド軍・ベッツは朝鮮時代の王宮「景福宮」を観光、パドレスの強打者タティスは地元料理を楽しんだ。ド軍・フリーマンは「想像もしていなかった場所でのプレーは、人生を彩る経験になる」と話した。(柳原 直之)

 ≪MLBの韓国開幕≫
 ☆初開催 大リーグ公式戦の韓国開催は史上初。MLBの本拠地以外の国での公式戦開催は96年メキシコが初。その後、日本、プエルトリコ、オーストラリア、19年6月には英国ロンドンで欧州初の公式戦。ヤンキース・田中将(現楽天)が先発し、昨年はカブス・鈴木が出場した。

 ☆高尺スカイドーム 09年に着工し15年完成。総工費は約1948億ウォン(約214億円)。両翼99メートル、中堅122メートル、天井の最高地点67.59メートル。韓国キウムの本拠地。座席数1万6744。

 ☆大谷は初の北米以外での出場 ドジャース・大谷はメジャー移籍後、北米以外での初めての公式戦。ダルビッシュは昨年4月にメキシコで先発した。

 ☆日本開催 00年3月にメッツ―カブスの開幕シリーズを初開催。その後、いずれも開幕シリーズとして04、08、12、19年の計5度、10試合を東京ドームで行った。25年の開幕シリーズも東京ドームで開催する方向で調整が進み、大谷、山本が所属するドジャース戦が有力視されている。

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