山本由伸 日本投手の初登板初先発では最短降板… パドレスに集中打浴び、まさかの1回5失点

[ 2024年3月21日 19:44 ]

ナ・リーグ   ドジャースーパドレス ( 2024年3月21日    高尺スカイD )

ドジャース・山本由伸(AP)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が開幕2戦目となる21日のドジャース戦に先発。初回からパドレス打線に捕まり、1回4安打5失点で降板した。日本選手の初登板初先発では最短での降板となった。

 少し緊張の表情を浮かべてマウンドへ。華々しいキャリアのスタートとなるべきマウンドで“メジャーの洗礼”を受ける形となった。先頭のボガーツに初球96・6マイル(約155・4キロ)直球を捉えられ、二遊間を破る安打。続くタティスに死球を与えると、3番・クロネンワースにはスプリットを右翼線に運ばれ、先制の2点三塁打を許した。2失点までわずか9球。明らかに本調子とは異なった。

 悪循環は止まらない。さらに4番・マチャドにも四球を与え、無死一、三塁とし、キム・ハソンの中犠飛で追加点を失う。その後も立て直すことができず、下位打線にも連続適時打を許し、この回結局、5点を失った。9番・メリルをカーブで空振り三振に仕留めて、ようやくこの回を終えたが、ベンチへと引き揚げる顔はこわばったままだった。

 初回を終えた後のベンチ内ではロバーツ監督、大谷からも直々の激励を受けた。不本意な内容に終始したデビュー戦。2回のマウンドに上がることはなかった。

 「不安」がいきなり顔をのぞかせた形だ。開幕前最終登板となった13日(日本時間14日)のマリナーズ戦では4回2/3を投げ、8安打4失点。7三振は奪ったが、4回に4連打を浴びるなど、精彩を欠く部分もあった。6日(同7日)のホワイトソックス戦でも、セットポジションのタイミングが合わずに3回6安打5失点。オープン戦計3試合に登板し、防御率は8・38。通常は登板2日前のブルペン入りだが、今回は3日前に変更するなど、工夫を凝らしてデビュー戦に向かった。

 登板前には想定外の事態も起きた。大谷の通訳を務める水原一平氏が、「巨額の窃盗の疑い」で20日付で球団から解雇された。水原氏は山本の通訳としてもベンチ入りする予定だったが、直前でデータ分析担当のウィル・アイアトン氏に変更。これまでとは異なる環境での登板となった。

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