大谷翔平 惜しい飛球3本も…一発出れば逆転の場面で1号ならず 計33安打26点の乱打戦で1安打1打点

[ 2024年3月21日 22:49 ]

ナ・リーグ   ドジャース11ー15パドレス ( 2024年3月21日    高尺スカイD )

<ドジャース・パドレス>パドレス・松井(左)との米初対決で右飛に打ち取られるドジャース・大谷(中央)(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日、韓国・ソウルで行われたパドレス戦に「2番・DH」で先発出場。初回に2試合連続安打とする右前打、第2打席で2試合連続打点とする右犠飛を記録したが、パドレス・松井裕樹投手(28)には右飛に打ち取られるなど5打数1安打1打点。チームはパドレスとの壮絶な乱打戦に打ち負けて11-15で敗れた。

 初回にメジャーデビューの山本由伸投手が5失点し、直後の初回の攻撃は1死走者なしの場面でメジャー通算60勝を誇る右腕・マスグローブとの対戦。過去7打数無安打と相性が悪かったが、初球の90マイル(約144.8キロ)を強振すると、打球は右前で弾み、対マスグローブは通算8打席目で初安打となった。

 続く3番のフレディー・フリーマン内野手が死球でつなぐと、4番のウィル・スミス捕手が右中間を破る適時二塁打で二塁走者の大谷が生還。ベンチに戻るとナインのハイタッチに応えた。ベンチでは時折笑顔も見られた。

 第2打席は4点を追う2回1死二、三塁の好機。初球は右腕マスグローブの低めに沈むチェンジアップを見逃すと、2球目は再び投じられたチェンジアップにやや泳がされながらも右手一本で拾うと、右翼へ大きな犠飛を打ち上げた。初回は1得点を記録しており、チームの全2得点に絡む活躍を見せた。

 2-9で迎えた3回は味方が猛攻で4得点し、なおも2死二塁の好機で大谷に第3打席が回った。変速左腕のトム・コスグローブ投手との対戦で、カウント2-2からスライダーに泳がされて投ゴロに倒れてさらなる追加点は奪えなかった。

 5回の第4打席は1番のムーキー・ベッツ内野手が2ランを放ち、8-10と2点ビハインドで迎えた。しかし、右腕のマイケル・キング投手の変化球に泳がされて右飛に打ち取られた。しかし、打球はフェンス手前まで伸び、ファンはため息に包まれた。

 8-12で迎えた7回1死一塁の場面で大谷に打席が回ると、パドレスのマイク・シルト監督がベンチを出て「投手・松井」を告げた。ダルビッシュ有投手に続き、開幕カードで2日連続で実現した日本人対決に場内は大いに盛り上がった。その注目の初球はスライダー。大谷は積極的にスイングを仕掛け角度良く打ち上げたが、打球は右翼フェンス手前で右翼手のグラブに収まった。103マイル(約161.4キロ)で放たれたこの打球は384フィート(約117メートル)、打球角度は31度で本塁打級の大飛球。ドジャースタジアムの右中間は117.3メートルだっただけに、惜しくも今季初アーチを逃した形となった。

 大谷の前に最高の見せ場が整った。チームはベッツの2ランを含む6打点の活躍などで一時最大7点ビハインドから猛追。2死二、三塁からベッツが二塁手のグラブをはじく2点適時打を放って11-12と1点差に迫った。球場の雰囲気は最高潮となる中、大谷は元阪神のスアレス初球の90マイル(約144.8キロ)を打ち損じて一ゴロに倒れた。同点に追いついていれば初回5失点で降板した山本由伸投手の負け投手の権利を消すことになったが、惜しくも凡退に倒れた。

 チームはその後、パドレスのマニー・マチャド内野手に3ラン本塁打を許すなど、16安打で11得点しながら17安打で15得点のパドレスに打ち負けた。

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