大谷翔平、2試合連続安打 初回第1打席に右前打から初得点 水原一平氏解雇の衝撃の中で毅然とプレー

[ 2024年3月21日 19:32 ]

ナ・リーグ   ドジャース―パドレス ( 2024年3月21日    韓国・ソウル )

<ドジャース・パドレス>初回に右前打を放った大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が21日、韓国・ソウルで行われたパドレス戦に「2番・DH」で先発出場。初回の第1打席で2試合連続安打とする右前打を放った。

 初回にメジャーデビューの山本由伸投手が5失点し、直後の初回の攻撃は1死走者なしの場面でメジャー通算60勝を誇る右腕・マスグローブとの対戦。過去7打数無安打と相性が悪かったが、初球の90マイル(約144.8キロ)を強振すると、打球は右前で弾み、対マスグローブは通算8打席目で初安打となった。

 続く3番のフレディー・フリーマン内野手が死球でつなぐと、4番のウィル・スミス捕手が右中間を破る適時二塁打で二塁走者の大谷が生還。ベンチに戻るとナインのハイタッチに応えた。

 前日の開幕戦では、日米通じて初対決となったパドレス・ダルビッシュ有投手から3回の第2打席で右前打を放つなど2打数1安打。ダルビッシュから日米通算100盗塁とする二盗を決め、8回の第5打席で左前適時打を放ち、ドジャース初打点も記録した。だが、この適時打で出塁後、次打者・フレディー・フリーマン内野手の右飛で一度は二塁ベースを越え、捕球後に踏み直さずに帰塁してアウトになる痛恨ミスもあった。

 試合後はドジャース初勝利について「勝てたのが一番かなと思いますし。終盤で逆転できるのは強いチームじゃないかな。こういう試合が多ければ、今後も勝ちが増えていくんじゃないかと思う」とコメント。ダルビッシュとの対戦については「球も素晴らしかったし、1本なんとか打ちましたけどこれから何回もやっていくと思うので、復習しながらまた切り替えていきたい」と感想を語っていた。

 しかし、この日の試合前には衝撃の事実が明らかになった。21日に地元紙ロサンゼルス・タイムズやスポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアが「巨額の窃盗の疑い」で通訳を務めていた水原一平氏が解雇されたと報じた。複数の関係者から情報を得たESPNによると、同氏は「連邦政府の調査を受けている南カリフォルニアのブックメーカー(賭け事の取扱業者)にギャンブルで借金をつくった。大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された」ことが発端だという。

 大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々は大谷翔平が大規模な窃盗の被害者であることを分かり、我々はこの問題を当局に引き渡している」と声明を出した。報道を受け、球団も「ドジャースはメディアの報道を認識しており、チームは通訳の水原一平氏を解雇したことを認めます。現時点でそれ以上のコメントはありません」と声明を発表した。

 試合前に取材対応したデーブ・ロバーツ監督は、水原氏解雇の影響について「翔平は準備ができている。試合に向けて打者ミーティングに参加して備えている」と話していた。

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