大谷劇場開幕!ダル撃ち初安打から初盗塁初マルチ初打点 ドジャース華麗逆転!世界一へのスタート

[ 2024年3月21日 02:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5ー2パドレス ( 2024年3月20日    高尺スカイD )

<パドレス・ドジャース>開幕戦で2安打1盗塁1打点を記録したドジャース・大谷(AP)
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 大リーグの開幕戦が20日、韓国・高尺(コチョク)スカイドームで行われ、ドジャースの大谷翔平投手(29)が「2番・指名打者」で出場。パドレス・ダルビッシュ有投手(37)からの移籍初安打など、2安打1打点1盗塁と躍動した。2月の結婚公表後、真美子夫人(27)が初観戦した公式戦で、これぞ「SHO―TIME」の活躍で逆転勝利に貢献。新天地で打者に専念するメジャー7年目の好スタートを切った。

 大谷はいつだって、期待を超えてくる。新天地ドジャースのユニホームに身を包んだ開幕戦。大リーグ初開催の韓国ファンの前で躍動した。初安打、初盗塁、初マルチとなる初適時打。最後まで注目を集め、主役を張った。

 「最初のスタートとして勝てたのがよかった。最後まで粘り強くというか、諦めず逆転できたのがチームとしてよかった」

 まずはダルビッシュとの初対決だ。初回の第1打席は遊ゴロ。2度目の対戦となった3回2死では3球目に強振し、右翼ポール右の天井にぶち当てる超特大ファウル。記録に残らないが打球速度119・2マイル(約191・8キロ)はこれまでを0・1マイル上回る“自己最速”。その後、112・3マイル(約180・7キロ)の強烈な右前打を放ち、初盗塁で日米通算100盗塁となる二盗も決めた。「一球一球、やっぱり気合が入っていた。素晴らしい球が来ていた。どっちも追い込まれた打席で、苦しい打席だったけど、なんとか一本出て良かった」。昨年3月のWBCで、侍ジャパンのチームメートとして世界一に貢献した先輩から放った記念の移籍初安打となった。

 逆転に成功した8回1死一、二塁では、左腕モレホンのツーシームに詰まりながらも左前打。移籍後初適時打&マルチ安打。一塁では「ヘッドバンプ」後に「ヒップロック」を決める新パフォーマンスも披露した。ただ、次打者の右翼への強い当たりで一気に二塁へ到達も右飛。急いで帰塁したが、二塁を踏み直さずに帰塁したとしてアウトとなり「完全に僕のミス。(ベースを)越さずにタッチして帰ってきたつもりだった」と苦笑いした。

 FAとなった昨オフ、プロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(決定時約1015億円)で移籍。2月29日には真美子夫人との結婚を発表した。一塁側観客席ではその真美子夫人、父・徹さん、母・加代子さんら家族がド軍のユニホーム姿で応援。大谷の一挙一動に新妻が、周囲とハイタッチするなど、新たな出発を同じ空間で分かち合った。

 21日は山本がデビューを飾る。「まず勝ったので、リラックスして入れる要因じゃないかと思う。早い回でまた援護できればいい」。大谷らしさを詰め込んだ白星のスタートだった。(柳原 直之)

 ≪初戦で打点は5年ぶり≫大谷が2安打1打点1盗塁。メジャー7年目で初めてシーズン初戦でマルチ安打をマークし、打点は19年以来5年ぶりとなった。また、シーズン初本塁打の打者出場試合数は2試合目が最も早く、18年と21年。次いで昨年の3試合目、20年の4試合目、19年の6試合目で、最も遅かったのは22年の8試合目となっており、21日の第2戦が注目される。

 ▼ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(初戦でマルチ安打など躍動した大谷に)翔平にとっていい夜だった。(3回に)右翼に大きなファウルがあったが、いいスイングをしていた。これからもいいスイングを見せてくれると思う。

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