阪神・ゲラ 岩崎とダブル守護神いける!1回2K零封でオープン戦防御率0・00「いい感じで投げられた」

[ 2024年3月21日 05:15 ]

オープン戦   阪神0-4ソフトバンク ( 2024年3月20日    ペイペイD )

<ソ・神>7回、ソフトバンクファンのジェット風船がスタンドに林立する中、マウンドに立つ阪神・ゲラ(撮影・北條 貴史)
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 新外国人投手・ゲラ(前レイズ)がソフトバンク戦の7回に2番手で登板し、1回を1安打無失点、2奪三振と好投した。直球は最速156キロ。オープン戦5試合目のマウンドながら、防御率は依然として背番号と同じ0・00をキープ。虎の「ミスターゼロ」が、岡田監督が掲げる岩崎とのダブル・ストッパー構想に対し「問題ゼロ」を結果で示した。

 「いい感じで投げられた。球が指から離れる感覚も良かった。球場全体の、ファンのエネルギーも感じながら、楽しめたと思う」

 先頭・井上には初球、2球目とスライダーを振らせて追い込み、最後は155キロの直球を外角へズドン。見逃し三振で滑り出すと、続く川村にもスライダーと直球をバットにかすらせることすら許さず、空振り三振。川瀬の中前打を挟み、緒方はスライダー2球で遊ゴロ。格の違いを見せつける12球だった。

 「シーズンが近づくにつれ、いい結果も残したい。三振も2つ取れたし、いい投球ができた。満足している」

 これでオープン戦5試合計5イニングで6三振を奪い、奪三振率10・80。3試合計3イニングで2三振を奪い、同6・00の岩崎を上回る数値だ。岩崎は19日の初戦で2点リードの9回に登板し1失点。一方ゲラは圧巻の1回零封。状況に違いこそあれ、右腕の好調ぶりは朗報。投球スタイルや球速帯が大きく異なる2人が「ダブル守護神」として君臨すれば、セ界の打者は震え上がること間違いなしだ。

 「もう1試合くらい投げられたら、シーズンへ向けた準備ができるかな、という感じ」

 安藤投手コーチも状態について「心配していない」とうなずき、22日からのオリックス3連戦での「連投テスト」についても「分からない」と話すにとどめた。信頼はもう十分に勝ち取った。刻一刻と近づく「3・29」。昨年の日本シリーズで死闘を繰り広げた猛牛を相手に、晴れ舞台への総仕上げに出る。(八木 勇磨)

 《状態に太鼓判》マスク越しの評価も、問題ゼロだ。1回無失点だったゲラの投球について坂本は「本気を出してきている」とさらに状態が上がっていると認めた。この日最速156キロ計測の球速はもちろんのこと「バッターの反応を見て投げている感じがする。それはそれでいいと思う」と説明。タイミングが合っていると判断すれば意図的にボールにするなど、駆け引きにたけた投手であることを、におわせた。

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