ヤクルト村上 正力松太郎賞特別賞に「頑張ってきたご褒美かな」 正力賞に推してくれた王貞治氏に感謝

[ 2022年11月8日 19:03 ]

特別賞を受賞したヤクルト・村上宗隆
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 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が8日、都内で行われ、22歳シーズンという史上最年少で3冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)には特別賞(300万円)が贈られた。

 今回の受賞に村上は「光栄に思います。これまで頑張ってきたご褒美かなと思います。最後、日本一にはなれませんでしたけど、こういう名誉ある賞を頂けて良かったです」とコメントした。

 史上最年少で3冠王という素晴らしい成績を残せたことに、「個人の成績としては凄く良い数字を残せたと思いますし、その目標というのは達成できたと思いますけど」とし、「最後日本一になれなかったっていう悔しさが自分の中で記憶に残ることですし、最後にしっかり勝って終わらせたかったっていうのがあるので、そこは来年に向けて1つ目標を持って、頑張れるところなので頑張ります」と前を見据えた。

 夏場以降に成績がぐっと上がったことには、「やることだけをしっかりやっていたので、特に変わったことはしていない。しっかり自分に向き合って野球に取り組んでいました」と振り返った。

 しかし、開幕前は不安もあったようで「確信っていうのは全くなくて、それは誰もが思っていることだと思いますし、不安があってシーズンに臨むものなので、そういう結果っていうのはシーズンが終わって最後に出るものであって、みんなシーズン当初の始まる時は不安ばっかりなので、終わって良かったといえるシーズンをおくれて、凄くホッとしてます」と吐露した。

 侍ジャパンの一員として、札幌ドームでの全体練習の前に受賞の知らせを受けたという。昨年、侍ジャパン前監督の稲葉監督に続く、特別賞の受賞に「凄く嬉しいことですし、成績を残すっていうことは凄く大変なことなのでこれを続けていけるように頑張りたいなと思います」とし、選考で王貞治選考委員が正力賞に推してくれたことには、「ありがたいです。感謝しかないです」と感謝の言葉を口にした。

 特別賞は前年の大谷(マリナーズ)、侍ジャパン・稲葉監督以来、5度目。村上は打率.318、56本塁打、134打点で史上最年少での3冠王となり、最高出塁率.458も含め4冠を獲得した。勝負強い打棒を称した「村神様」は、「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語に選出されたほど社会現象にもなった一年だった。

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