ENEOS、新人丸山弾で4強 延長10回「コンパクトに」V3ラン

[ 2022年11月8日 04:00 ]

第47回社会人野球日本選手権大会・第9日準々決勝   ENEOS4-1三菱重工West ( 2022年11月7日    京セラD )

<三菱重工West・ENEOS>延長10回、3ランを放ちベンチに戻ってくるENEOS・丸山(中央)(撮影・亀井 直樹)
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 準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出そろった。今夏の都市対抗を制したENEOSは三菱重工Westに延長10回タイブレークの末に4―1で勝利。新人の丸山壮史(まさし)内野手(23)が決勝3ランを放った。トヨタ自動車は東芝に6―1で快勝。NTT東日本、三菱重工Eastもそれぞれ準決勝に駒を進めた。

 タイブレークにもつれた接戦で丸山が決着をつけた。延長10回1死一、二塁から右翼席へ決勝3ラン。「いいピッチャーだったので、ノーステップに切り替えてコンパクトに振り抜けた」と語った。

 早大出身の新人は都市対抗で打率・118と低迷。力任せに振っていた打撃の改善に取り組んだ。OBで元ヤクルトの荒井幸雄コーチに打撃投手をしてもらい、中堅方向への意識が体に染みつくまで練習。10月にはU23W杯に臨み決勝の韓国戦で3ランを放って優勝に貢献する勝負強さを発揮した。

 後輩たちの活躍も励みになった。6日に母校が早慶戦で連勝。「後輩たちのプライドが画面越しに伝わってきた」と言う。広陵では同期の中村奨(広島)と17年夏の甲子園で準優勝。母校が明治神宮大会出場を決めた際には中井惇一コーチに連絡し「次はマルの番だぞ」と激励された。

 「選手権を獲って、いい顔で神宮であいさつできるように」と丸山。2大大会の「夏秋連覇」まであと2勝。頂点まで駆け上がる。(石丸 泰士)

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2022年11月8日のニュース