ENEOS 史上初の2度目の2大大会制覇には届かず トヨタ自動車にサヨナラ負け

[ 2022年11月8日 18:32 ]

社会人野球日本選手権準決勝   ENEOS0―1トヨタ自動車 ( 2022年11月8日    京セラD )

<トヨタ自動車・ENEOS>8回から登板したENEOS・関根(撮影・後藤 正志)
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 史上初となる2度目の2大大会制覇を狙った都市対抗覇者のENEOSだったが、トヨタ自動車の前にサヨナラ負けを喫した。大久保秀昭監督は、努めて冷静に敗戦を振り返った。

 「自分たちの攻撃力が出せなかった。僅差の負けは監督のせい。そういう意味では、僕の甘さがこういう結果になった。選手は本当に、持っているものを出し切ってくれたとは思います。逆に、今年1年は力以上のものを出してくれた選手の方が多かったかなと…」

 好機で、あと一本が出なかった。6回は1死二塁から3番・丸山壮史が遊飛、4番・山崎錬が中飛と凡退。8回も2死一、二塁で5番・度会隆輝が捕邪飛に倒れるなど、6回から9回まで4イニング連続で得点圏に走者を進めながら、決定力を欠いた。スコアボードに「0」を重ねて後手に回った結果、試合の流れは、徐々にトヨタ自動車の側へと傾いていった。

 そして0―0のまま迎えた9回。2番手・関根智輝は簡単に2死を奪ったが、そこから安打と四球で2死一、二塁とされた。迎えた7番・八木健太郎に対し、初球は外角低めに149キロ直球でストライク先行。だが、同じく外を狙った2球目の直球が、やや内側に入った。それを左前に運ばれ、ゲームセットを迎えた。右腕は「四球でも良いから、とにかくゼロで帰ってくれば良い場面で結局、ああやって(内野の間を)抜かれてしまうところに投げてしまった。もっと厳しく行っても良かったんじゃないかという反省はあります」と言葉を絞り出した。

 「やっぱり、勝ち上がるのは、すごく難しい。こっちは(都市対抗を制しても)チャレンジャーの気持ちは変わっていないんですけど、どの試合も楽な試合がなくて…。社会人野球というのは、本当に実力差のないスポーツ。その中での連覇の難しさを感じました」と関根。そして「今シーズンを振り返りながら、反省して、次につなげたい」と続けた。

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2022年11月8日のニュース