明大 宗山効果で同学年選手が奮起「宗山だけじゃないぞ」

[ 2022年11月8日 09:45 ]

東京六大学野球秋季フレッシュトーナメント大会第1日   明大10―4慶大 ( 2016年11月7日    神宮 )

東京六大学野球フレッシュトーナメント<明大・慶大>笑顔でガッツポーズする明大の水谷(左)と加藤巧(撮影・木村 揚輔)
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 早慶戦が終わり、7日から新人戦に当たるフレッシュトーナメントが始まった。リーグ戦経験の少ない2年生以下が出場する大会。初日に対戦した慶大―明大戦で明大のクリーンアップ3人がそれぞれ2ランを放って大勝した。

 試合後、活躍した選手が報道陣からインタビューを受けるために記者席裏に来るのだが、明大は加藤巧也(2年=大阪桐蔭)と水谷公省(同=花巻東)の2ランコンビが呼ばれた。慶大の清原正吾(同=慶応)らの会見を待つ間、2人はイスに座って小さな声で何か言っている。ん?なんだ?とよく聞いてみると2人そろって「宗山だけじゃないぞ、宗山だけじゃないぞ」とつぶやいているのだ。

 同じ2年生の宗山は遊撃手として3季連続のベストナイン。今春は首位打者、秋は打率・354、4本塁打、15打点とチーム三冠に輝くなど今やリーグを代表する選手に成長した。レギュラーを狙う2人は「俺たちも忘れてもらっちゃ困る」という意味で、このつぶやきになった。

 勝ち越しの2ランを放った加藤巧は低めのスライダイーを「体が反応してくれた」とライナーで左翼席にたたき込み、水谷は「ストレートが甘く来た」と右中間へ豪快に運んだ。この2人の真ん中、4番を務め2ランを放った横山陽樹(作新学院)も2年生。全員が宗山が刺激となって相乗効果を生んでいる。巨人で活躍した福王昭仁コーチは「加藤はずっと調子がいいんですよ。普通、途中で落ちるんだけど落ちない。水谷も打席でロボットみたいに硬い感じなんだけど、きょうはよかったね」と笑顔を見せた。

 18日からは秋の日本一を決める明治神宮大会が開幕する。この3人、明大の秘密兵器としてレギュラーの座を狙ってアピールを続ける。

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2022年11月8日のニュース