広島・藤井ヘッドコーチ 秋は若手を猛特訓で鍛え上げ、実戦で「新井チルドレン」探し出す

[ 2022年11月8日 05:00 ]

日南入りした藤井ヘッドコーチ(撮影・河合 洋介)
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 広島の首脳陣と34選手が7日、今日の秋季キャンプインに備えて宮崎・日南入りした。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施となる秋季キャンプでは、伝統の猛練習で若手を育成し、計4度の紅白戦で来季の戦力となり得る選手を見極める方針。第2クール以降の合流に向けて調整中の新井貴浩監督(45)は、選手の伸びしろと実戦の内容という両面から「新井チルドレン」を発掘していく。

 豊富な練習量と実戦を適度に組み合わせて、「新井チルドレン」の発掘を目指す。秋季キャンプからチームに合流する藤井ヘッドコーチは「昔は強烈に練習をする印象。球場が暗くなるまで、できる範囲のことは全部球場で済まそうという話になっている」と言及。まずは朝から時間が許すまで球団伝統の猛練習を課し、14日間の短期間で若手を伸ばす。

 秋山、菊池涼、大瀬良らの主力は広島に残留しており、高卒1年目の田村や同2年目の育成・二俣ら若手中心のメンバー構成となっている。同ヘッドは、チーム宿舎で行われた全体ミーティングで「何を課題として練習に取り組むか。何となく練習するのではなく、自分がやりたいことをしっかりと明確にして球場に来てほしい」と伝えた。1軍担当に変わる赤松外野守備走塁コーチらの指導のもと、走塁練習にも多くの時間を割く見込み。指揮官が掲げる「機動力野球の復活」にも今秋から取り組んでいく。

 鍛えるだけではなく、来季の戦力になり得る若手も実戦で探す。紅白戦は第2、3クール内で2試合ずつの計4試合を予定しており、横山投手コーチは「監督も実戦を見たいと言っている。実戦でいいものを出してほしい」とアピールを求めた。紅白戦に登板する投手は、10月のみやざきフェニックス・リーグに参加していた選手が中心となる予定。高橋昂、新人の森らアピール機会に飢えていた選手は、変わり身を見せる絶好の機会となる。

 新任のコーチでは、藤井ヘッドと新井良コーチが初日から指導する。新井監督は第2クール以降の合流に向けて調整中。福地、石原両コーチもキャンプ途中の合流を予定しており、新首脳陣へあいさつ代わりのプレーをする機会は十分に用意されている。野手では林、宇草、末包ら殻を破りきれない若手が数多くいる。強化指定選手を問われた藤井ヘッドは「みんな」と強調した。新首脳陣がフラットな目線で新戦力を探す。(河合 洋介)

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2022年11月8日のニュース