“仕事人”広島・安部だ 長野見守るトライアウトで井納から技あり中前打「まだまだやれるところを」

[ 2022年11月8日 14:05 ]

12球団合同トライアウト ( 2022年11月8日    楽天生命 )

<12球団合同トライアウト>シート打撃で内野ゴロに倒れる元広島・安部(撮影・沢田 明徳)
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 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが8日に開催され、広島から戦力外となった安部友裕内野手(33)が参加した。

 安部は自身の2打席目となった巨人・井納に対して、変化球を見事に中前打。この日のスタンドには広島から巨人への移籍が決まった長野の姿もあり、目の前で「らしい」安打を披露した。

 安部は「戦力外になったが燃え尽きない思いがあった。まだまだやれるところを見せようと思っていた」と話し、「結果は散々でしたが、グラウンドで野球ができる喜びをかみ締めて、きょうは楽しめた」と振り返った。

 戦力外通告を受けたことには「まさかという思いは全くなかった。これまで自分が積み重ねられなかったことが実力不足として出た」と話し、ここまで前向きに調整に取り組んできたという。この日は野手最年長選手としてプレー。「後輩から勝手に“キャプテン”と言われて、僕自身も恐縮しながらですが、うれしかった。こうやってグラウンドでボールを追っかけて、純粋に楽しかった」と時折、笑みを見せながら振り返った。

 その他は、元西武で巨人打撃投手の小石博孝氏から三ゴロ。オリックス・海田には空振り三振。楽天・福井に対しては中飛に倒れたが、4打数1安打ながらも内容ある一打でアピールした。

 安部は福岡工大城東から、高校生ドラフト1巡目で08年に広島に入団。通算700試合に出場し、打率・264、25本塁打、160打点をマーク。17年には123試合に出場し、打率・310を記録した。今季は1軍未出場だった。

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2022年11月8日のニュース