正力賞のオリ・中嶋監督「まだまだ強くなるチーム。慢心している場合でもない」秋季Cで若手選手強化中

[ 2022年11月8日 18:47 ]

正力賞を受賞したオリックス・中嶋聡監督
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 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が8日、都内で行われ、オリックスを26年ぶり5度目の日本一に導いた中嶋聡監督(53)を選出した。また、22歳シーズンという史上最年少で3冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)には特別賞(300万円)が贈られた。

 会見を開いた中嶋監督は、受賞に感謝しつつもチームのことを問われると満足感は見せなかった。「優勝したときも言いましたけど、力は付いてきていると思いますが、本当に強いと思ったことがなく、まだまだ強くなるチーム。その点ではまだ足りないことを考えていかないといけないし、この秋キャンプの時に若い子たちが底上げしていかないといけないし、出てこないといけないと思うので、強くないです」とキッパリ話した。

 現在は高知県で秋季キャンプの真っただ中。侍ジャパンに参加している宮城、山崎颯ら一部を除いて、若手選手の底上げを図っている。「選手個人個人が本当に満足した年だったか?と聞いたときに、そうやって答える選手はまずいないんじゃないかなと思う。その思いがあれば、どんどん上にいけるってことだと思いますし、慢心もしている場合でもないし、どんどん力が付いていく今、やるべきことをちゃんとやるっていうのが、チームでやること」と、過度の喜びを見せず、引き締めた。

 また、仰木監督以来の受賞ということで『仰木さんに報告するとしたら』との質問には「どうですかねえ、まあ優勝しました、くらいですかね。この賞に関してはチームでもらったものだと思っている分、個人の感想はあまりないですね」と、チームスローガン通りに「全員野球」で獲った賞だと表現していた。

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2022年11月8日のニュース