巨人・高梨 ファッションのこだわりは「ブランドの“世界観に乗っかる”」

[ 2022年11月8日 04:40 ]

私服姿でポーズを決める巨人・高梨
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 昭和、平成、令和と時代は移り変わり、アスリートの美意識も年々高くなっている。おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN’S CLUB」。記念すべき1回目は巨人の高梨雄平投手(30)だ。料理の腕もプロ級などマルチな才能を持つ左腕が、ファッションへのこだわりを語った。(取材・小野寺 大)

 ――今回のファッションのこだわりは?
 「全身、ヨウジヤマモトでコーディネートしているところです。シーズン中にチームとのコラボ(※)で漆黒のユニホームを着させてもらってからハマりました。ヨウジヤマモトといえば真っ黒のイメージですが、ズボンはグレーにして紙面で少しでも映えるように意識しました」

 ――全身、同じブランドで統一することは多い?
 「いや、今回が初めてです。お店で店員さんに“全身、コーディネートしてほしい”とお願いして、ああでもない、こうでもない、とやりながら、結局、靴まで全部、買いました。今までは自分の好きなものを好きなように組み合わせていたけど、今のテーマはブランドの“世界観に乗っかる”感じ。そういうのにハマっていますね」

 ――それだけコラボが大きかった。
 「そうですね。コラボの発表の時、全身黒のユニホームを見てかっこいいなと思い、着てもめっちゃよかった。コンセプトに乗っかった方が面白い、と思わせてもらった機会だった。ただ、あの3試合、出番がなかったのが心残りですけど…」

 ――コンセプトに乗っかりつつ、自分の好みもそこに乗せるのか?
 「いや、好みは乗せないですね。良いものに乗っかってみるっていう楽しさに今はハマっているので」

 ――好みが変わった?
 「そうかもしれないです。今までは柄ものが多かった。主張が強く、着回しの利かない服。総柄のパーカとか。シャツとかもめっちゃ派手なのが好きだったんですけど、ちょっと落ち着いて質の良さみたいなものを求めるようになりました。大人になってきたのかもしれないです」

 ――30歳となったことも影響している?
 「あると思います。これは最近の悩みなんですけど何年か前に買った服や靴が似合わなくなってきているんです。今、入れ替えてます。靴を1足買ったら、頑張って2足捨てる、みたいな感じで」

 ――改めてファッションのコンセプトを。
 「イメージは野球選手っぽくない服。伝わるか分かりませんが、“映画監督のような雰囲気”が理想です」

 ――確かに何かしらの映画を撮ってそうです。
 「ありがとうございます。うれしいです」

 ※巨人はファッションデザイナー山本耀司氏が手掛けるブランド「Yohji Yamamoto」とのコラボ企画で9月6日からのDeNA戦3連戦で同ブランドを象徴する黒をキーワードに漆黒のユニホームを着用。デザイナーズブランドのロゴがユニホームに採用されるのはNPB史上初だった。

 ◇高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年(平4)7月13日生まれ、埼玉県出身の30歳。川越東では3年夏に県大会4強、早大からJX―ENEOS(現ENEOS)を経て16年ドラフト9位で楽天入団。18年には楽天初の70試合に登板した。20年にトレードで巨人加入。料理が得意。1メートル75、81キロ。左投げ左打ち。

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