“きんに君”ヤクルト戦力外・中山 引退の坂口が「毎日2ケース分の打撃投手を」 感謝の右前打

[ 2022年11月8日 14:49 ]

<12球団合同トライアウト>シート打撃で三ゴロに倒れる元ヤクルト・中山(撮影・沢田 明徳)
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 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが8日、楽天生命パークで行われ、ヤクルトを戦力外になった中山翔太外野手(26)が参加した。

 丸刈り姿で参加し、3打席に立って秋吉(ソフトバンク)から逆方向となる右前打を放つなど存在感を見せた。

 「今まで感じたことのない独特の雰囲気だった。とりあえず今まで1カ月やってきたことを思い切って出そうと思って挑みました。1打席目に力んで打ち損じてしまったので、2打席目は落ち着いて自分らしく振り抜いていこうと思ったので良い結果になったと思う」と振り返った。

 今季限りで現役引退した元チームメートの坂口智隆氏が練習をサポートしてくれたといい、この日、仙台にも駆け付けた恩人の前で成果を見せた。

 坂口は毎日2ケース分の打撃投手を買って出てくれたといい「体もきつそうだったんですけど、なんとかお願いしてやってもらいました。1カ月間、毎日ずっとお手伝いしてくださったので、そういう方になんとか1本見せたいなと思っていた。1本出たのでうれしいです」と感謝。

 打席ではグリップを動かしながらタイミングをとるフォームを披露し「坂口さんとマンツーマンでやってるうちにこの方が力を抜けるんじゃないか、ヘッドが出やすいんじゃないかというのがあったので…この1カ月で取り組みました。練習では今までにない角度で打球が上がったりとか手応えがあった。一緒に坂口さんとやらせていただいてよかったなと思います」と二人三脚で挑んだトライアウトだった。

 中山は履正社から法大を経て、18年ドラフト2位で入団。新人ながら背番号8を与えられて期待され、スクワットで250キロを持ち上げるなど筋肉自慢から「きんに君」の愛称で親しまれていた。通算成績は4年間で73試合に出場し、打率・256、9本塁打、23打点。今季の1軍出場はなかった。
 

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