正力賞のオリ・中嶋監督「いいのでしょうか、私で」 3冠王・村上、投手4冠・由伸を自ら“推す”

[ 2022年11月8日 17:39 ]

正力賞を受賞したオリックス・中嶋聡監督
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 今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が8日、都内で行われ、オリックスを26年ぶり5度目の日本一に導いた中嶋聡監督(53)を選出した。また、22歳シーズンという史上最年少で3冠王となったヤクルトの村上宗隆内野手(22)には特別賞(300万円)が贈られた。

 受賞会見を開いた中嶋監督は「あまりに凄い賞という印象なので、まさか自分の名前が入るとは思いませんでした。本当にうれしいですし、喜ばしいことだと思います」と、驚きながらも喜んだ。

 前年まで連続最下位だったチームを率いて、21年から2年連続のリーグ優勝に導き、日本シリーズでは昨年敗れたヤクルトを相手に4勝2敗1分けで日本一に導いた。その手腕を高く評価されたものだが、「チームがリーグ優勝した、日本一になったということですので、その、一応、監督ですので、もらったのかなと思いますけど」と喜びもどこか控え目で、「村上君や、山本由伸とか、3冠王、2年連続投手4冠と、そのメンバーが素晴らしいことだと思うのですけど、いいのでしょうか、私で」と、自ら村上や山本を“推す”というユニークな会見となった。

 また、球団で受賞するのは、94年イチロー、95年イチロー、96年仰木彬監督以来、4度目の名誉となる。過去2人の名前を聞いた同監督は「うれしいですけど、すごい名前ですね、いいんでしょうか。すごいっすよねえ。正直に言えば、すごい人が獲るもの。シーズン終わりによく新聞で見るなっていう感じですよね。不思議ですよね、うん」と話し、「すごいっすね、イチロー君ですよ、仰木さんですよ、すごいです。そこに名前あっていいのかな、オレ。ほめられたことないんで分からないんですね」と気恥ずかしそうに笑っていた。

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2022年11月8日のニュース